2024.11.08
2024.11.08
加・新規雇用者数/失業率(日本時間22時30分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数(日本時間24時00分)
米・ボウマンFRB理事の発言(日本時間25時00分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)はNY時間の安値を下抜け、一時152.560円付近まで下落。午前に加藤財務相の円安牽制発言が伝わったことや中国株の下落によるリスクオフの動きから円買い優勢となった。午後に入り下げ一服したものの、上値が重い展開が続いている。円買いが加速したことで、ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円銘柄も下げ幅を拡大。昨日の海外市場で大きく買い戻された金(GOLD)も反落した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比118.96円高となる39,500円で取引終了。週末要因によるポジション調整の動きが観測されたものの、買い優勢で反発した。
日本時間の22時30分には、カナダの10月の新規雇用者数と失業率が発表される。新規雇用者数は、前回値の4.67万人から2.50万人に減少見込み。失業率は、前回値の6.5%から6.6%へ上昇見込みと、いずれも事前予想では雇用の減速が見込まれている。カナダでは、インフレ指標である消費者物価指数(CPI)の伸び率鈍化や低調な労働市場の状況から、今後も積極的な利下げを継続すると見られている。今年に入り6月・7月・9月・10月と4会合連続で利下げを実施しており、次回12月会合での追加利下げもほぼ確実。論点は利下げ幅が0.25%と0.50%のどちらになるかという点だが、会合前最後の雇用統計の結果から市場が利下げ幅をどのように織り込むのか注視したい。
日本時間の24時00分には、米・ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表される。米国の消費者マインドを示す指標で、ミシガン大学の調査研究センターが毎月アンケート調査を実施し指数化する。米国のコンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数に先行して発表されるため、米国内の個人消費の動向を測るうえで注目度が高い。今回の市場予想は71.0と、前回値の70.5からやや伸びが見込まれる。予想値を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料となる可能性があるので、予想値から大きく乖離した場合の値動きに注意したい。
日本時間の深夜25時00分には、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が銀行に関する講演と質疑応答を行う予定。ボウマンFRB理事は、FOMCメンバーの中でも金融緩和に慎重なタカ派寄りのスタンスで知られており、9月のFOMC会合で0.5%の大幅利下げが実施された際も唯一反対票を投じた。米国では、トランプ政権発足により今後の物価上昇(トランプ・フレーション)が予想されている。物価上昇抑制を重視するタカ派のボウマンFRB理事から、今後の利下げ見通しについての言及があるか注目したい。
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