2024.11.04
2024.11.04
欧州各国の製造業PMI[確報値](日本時間17時15分~18時00分)
米・耐久財受注(日本時間24時00分)
米・製造業新規受注(日本時間24時00分)
東京時間では、先週末にNYで買われた米ドルが売られる展開。週明けの取引スタートから米ドル/円(USDJPY)はギャップダウンして始まり、先週末の終値から約50pips低いところから窓を閉めずに151.60付近まで下押し。米ドルは対欧州通貨でも売られ、ユーロ/米ドル(EURUSD)、英ポンド/米ドル(GBPUSD)はギャップアップスタートから上値を伸ばす展開となった。先週から冬時間に移行した欧州では、この後、ロンバチ(ロンドンの朝8時、日本時間の17時)から取引が活発になる見込みだが、明日の米大統領を前にして、どちらにもポジションを傾けにくい状況である。ヘッドラインニュースによる突発的な動きに警戒しつつ、慎重に流れを見極めたいところだ。19時にはナーゲル独連銀総裁の発言、23時30分にはフランク・エルダーソンECB専務理事の発言、27時に米3年物中期国債の入札、翌7時にはオアRBNZ総裁の発言が予定されている。
日本時間17時台に欧州各国の製造業PMIの確報値が発表される。17時15分にスペイン、次いで17時45分にイタリアの製造業PMIが発表される。17時50分に発表されるフランスの製造業PMIは、前回44.6に対して44.5の予想。17時55分発表のドイツの製造業PMIは、前回40.6に対して予想は42.6。18時00分に発表されるユーロ圏の製造業PMIは、前回45.0に対して45.9と予想されている。フランスはほぼ変わらず、ドイツはユーロ圏全体では前回よりやや持ち直しつつあるとの予想である。ユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)の値動きを注視してトレードチャンスを捉えたい。
日本時間24時00分に米国の耐久財受注の確報値が発表される。耐久財受注とは、耐久年数が3年以上あると定義される自動車や家具などの耐久財の新規受注額を、米商務省経済分析局が米国内の製造業約4,000社を対象に集計した指標である。航空機(輸送機)は受注あたりの金額が大きいこともあり、月ごとのブレが大きくなるため、これを除いたコア耐久財受注はより正確な受注動向を示すとされ、民間設備投資の先行指標として注目される。調査月の翌月下旬に速報値、翌々月上旬に確報値が発表される。今回は、10月25日に発表された速報値(9月)の確報値となる。速報値では耐久財受注が前月比-0.8%。コア耐久財受注の速報値は0.4%。速報値とのズレがあれば相場が動く可能性を想定しておきたい。
日本時間の24時00分に、9月の米・製造業新規受注が発表される。米・製造業新規受注は、米商務省センサス局が全米の製造業の受注額を調査して公表する指標である。出荷、在庫、新規受注、受注残高から構成され、前月比の数字が発表される。大型案件などによるブレが大きいこともあり、非国防資本財(航空機除く)が注目される。GDPの重要な構成要素である設備投資の先行指標として認識されている。前回は-0.2%。調査対象月の翌々月上旬に、米・耐久財受注の確報値と同時に発表される。
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