2024.11.05
2024.11.05
米・大統領選挙投開票(日本時間20時00分~)
米・貿易収支(日本時間22時30分)
米・ISM非製造業景況指数(日本時間24時00分)
東京時間では、オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利と声明文発表で豪ドル買いがやや優勢の展開。政策金利は予想通り4.35%の据え置きが決定したものの、ブロックRBA総裁が「引き続きインフレの上振れリスクに警戒が必要」「インフレ率が持続的に鈍化している確信が得られるまでは、金利は景気抑制的に維持する必要がある」などタカ派的なスタンスを示したことで、豪ドルやNZドルなどのオセアニア通貨が買われる動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は、株式市場で日経平均(JP225)が強含んだことや豪ドル/円(AUDJPY)で買いが先行したことを材料に、一時152.540円台まで上昇。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレート銘柄では、米大統領選を前に、小幅なレンジ内での推移にとどまった。本日から米大統領選投開票が開始されるため、警戒感からすでに様子見ムードが広がっている。両候補が接戦を繰り広げていることもあり、金融市場では予測不可能な規模の急激な値動きが発生する可能性が考えられる。明日からはFOMCも開催されるため、重要イベントが重なった際のトレードにはいつも以上に慎重に取り組みたい。
日本時間の今夜から、米国の大統領選挙の投票が開始される。この数週間は共和党のトランプ前大統領が優勢であるとの見方が広がり、米ドル買い・米国債売りの所謂「トランプ・トレード」が加速していた。しかし、直近の世論調査で民主党のハリス副大統領がリードしているとの情報が複数寄せられると、米10年債利回りが低下し、為替市場は米ドル売りで反応した。ペンシルベニア州やジョージア州などの激戦州では、どちらかがわずかにリードしている状況が報じられており、両候補がここまで接戦となっている状況は異例である。開票には時間を要する可能性が高く、激戦州では最低でも数日以上かかる見込みと伝わっている。
日本時間22時30分には、9月の米・貿易収支が発表される。貿易収支は、財やサービスの輸出額と輸入額の差額を算出した指標で、米商務省経済分析局が対象月の翌々月に公表する。貿易収支はGDPを構成する要素の1つで、貿易黒字の場合は米国のGDP拡大に繋がる。今回の予想値は、前回の-704億円を下回る-841億円となる見込み。結果が予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りに傾く可能性がある。
日本時間24時00分には、10月の米・ISM非製造業景況指数が発表される。米供給管理協会(ISM)が米国内の非製造業の購買担当者にアンケート調査を行って測定する指標で、毎月第3営業日に公表する。毎月第1営業日に公表されるISM製造業景況指数とともに米国の景気を測る先行指標として注目されており、結果が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示す。今回の予想値は53.8と、前回の54.9を下回る見込み。米大統領選の影響で相場の不安定な状況が続く可能性が考えられるが、結果の上振れは米ドル買い、下振れは米ドル売りの材料となることに注意したい。
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