2024.11.01
2024.11.01
米・雇用統計(非農業部門雇用者数)/失業率(日本時間21時30分)
米・ISM製造業景況指数(日本時間23時00分)
英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)
東京時間では、円売りが優勢となり米ドル/円(USDJPY)やクロス円は底堅く推移。前日のNY市場から下値を広げていた米ドル/円(USDJPY)は、朝方に一時151.780円を割り込んだところで下げが一服し、その後切り返す動きを示した。米10年債利回りの伸び悩みや日経平均が大幅安スタートしたことを受け、やや上値の重さが感じられるものの、152.640円台まで回復した。株式市場では、昨日のNY市場で月末の調整売りやハイテク株の売りが加速したことから日経平均(JP225)は大幅続落。寄り付きから500円を超える下落を示し、後場では一時1,100円超えまで下げ幅を拡大した。昨日大幅に下落した金(GOLD)は、勢いに欠けるものの、じりじりと再び値を切り上げている。本日はNY時間に米国の重要指標発表が集中しているため、様子見ムードが広がっている。指標発表後は米ドル主導で相場が大きく動意付く可能性があるので、慎重にトレードチャンスを見極めたい。
日本時間21時30分には、米国の雇用関連指標のなかでも特に重要度が高い雇用統計と失業率が発表される。今回の市場予想は、雇用統計が前回の25.4万人から大幅減の11.3万人、失業率が前回の4.1%を維持する見込み。先月発表された8月の雇用統計と失業率が予想を上回る強い結果となったが、9月末から発生したハリケーンの被害が混乱を招いたことで今回は雇用者数が大きく減少していることが予想される。一時的に発生した特殊要因であるため、来週開かれるFOMC会合ではそこまで重要視されない可能性が高い。ただし、このような特殊要因が絡むと予想値からブレが生じやすいので、予想と結果が大きく乖離した場合の急激な値動きに注意したい。
日本時間23時00分には、米・ISM製造業景況指数が発表される。自動車・食品・機械などさまざまな製造分野の景況感を示す指標で、全米供給管理協会が毎月第一営業日に公表する。主要指標のなかで最も早い発表となるため、景気の先行指標として注目しておきたい。今回の予想値は前回の47.2を上回る47.6となる見込み。予想値から上振れれば米ドル買い、下振れれば米ドル売りが加速する可能性がある。
日本時間の25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)での値動きに注意したい。ロンドンフィックスは東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当し、ロンドン市場における金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートが決定する。月末や月初のロンドンフィックスでは値動きが活発になりやすい傾向があり、特にユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの欧州通貨関連銘柄では大口のオーダーが入りやすい。一方的な値動きが続いたり突発的に逆方向に動いたりする可能性があるので、リスク管理を行いながら短期トレードで効率的に利益を狙いたい。
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