2024.10.23
2024.10.23
加・BOC政策金利(日本時間22時45分)
欧・ラガルドECB総裁の発言(日本時間23時00分)
日・植田日銀総裁の発言(日本時間28時00分)
東京時間では、ドル買い・円売りが加速し米ドル/円(USDJPY)が大幅に上昇。これといって相場を動かす明確な材料は見当たらないものの、米国の大幅利下げ観測の後退や日銀の早期利上げ観測の後退を手がかりに、ドル買い・円売りの流れが継続したものと考えられる。米10年債利回りも4.230%前後まで上昇し、米ドル/円(USDJPY)は15時過ぎに今年7月31日以来の高値となる152.340円前後まで上値を拡大した。ドル買いが加速するなか、ユーロ/米ドル(EURUSD)は上値の重い展開が継続。現在到達している1.07950ドル前後のサポートを下抜ければ、もう一段下値を試す可能性も考慮しておきたい。金(GOLD)は連日最高値を更新し続けており、日本時間午後に2753.00ドルを超えて推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比307円安で続落。寄り付きから売りが先行し、後場で大幅に値を下げたまま引ける流れとなった。本日のNY時間では、IMF世界銀行年次総会に出席中の各国中央銀行総裁の講演が予定されている。また、カナダの政策金利発表も控えており、為替市場が大きく動意付く可能性が高い。
日本時間の22時45分には、カナダ中央銀行(BOC)による政策金利発表が予定されている。市場予想では、現在の4.25%から3.75%へ追加利下げを実施する見込み。BOCは今年6月の会合以降、これまで3会合連続で利下げを決定している。インフレ率は鈍化傾向にある一方で、景気減速への懸念も出てくる状況。政策金利とともに発表される声明文や、日本時間23時30分に予定されるマックレムBOC総裁の会見の内容から、カナダの今後の経済見通しについて確認しておきたい。
日本時間の今夜23時00分には、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がIMF世界銀行年次総会にて講演を行う。ECBは、今月開かれた理事会で0.25%の利下げを決定した。欧州ではインフレ率が想定を下回るリスクが懸念されており、景気後退に対する警戒感が増している。現在の金利を維持することは経済成長の足枷となる可能性が示唆されており、今後も積極的に利下げを継続していく可能性が高い。0.5%の大幅利下げの可能性も囁かれるなか、12月に開催される次回会合に向けて、ラガルド総裁がどのような見解を示すのか注目したい。
日本時間の深夜28時00分には、米国へ出張中の植田日銀総裁が現地で講演を行う予定。植田日銀総裁は、G20財務相中銀総裁会議とIMF世界銀行年次総会へ出席するため、22日に米国へ出発。本日はIMF世界銀行年次総会へ出席予定となっており、このところ為替市場で加速するドル高・円安の動きに言及するのか注目が集まっている。過度な円安進行に対してけん制発言が出れば、米ドル/円(USDJPY)やクロス円が大きく値を下げる可能性が考えられる。
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