2024.10.08
2024.10.08
欧米の要人発言(日本時間16時25分~)
米・貿易収支(日本時間21時30分)
米・3年物中期国債入札(日本時間26時00分)
東京市場では全般的に小幅な値動きに終始。米ドル/円は147円台後半の約69pipsの狭いレンジでの動きとなった。明日の米・FOMC議事要旨、明後日の米・消費者物価指数(CPI)で動意づくまでは様子見相場が続く可能性もある。香港市場では、中国本土が国慶節の連休の間、力強く上昇を続けていた香港ハンセン株価指数(HK50)が大幅急落。欧州~NY時間には、米国要人の発言が多く予定されている。地政学リスク絡みのニュースも含め、明確な動きが発生するタイミングを的確に見極めたい。
注目度の高い経済指標がない中、本日も米国の要人発言が予定されている。16時00分にはアドリアナ・クーグラーFRB理事とイザベル・シュナーベルECB理事がECB金融政策会議「金融政策、量的引き締め、インフレ」に出席。19時00分にはセンテノ・ポルトガル中銀総裁が最新経済予測を公表。25時46分にはボスティック:アトランタ連銀総裁(投票権あり)が米経済見通しについての講演を行う。29時00分にはコリンズ:ボストン連銀総裁(投票権なし)がイベントにて講演。米・雇用統計の強い数値を受けて年内の大幅利下げ(50bp)観測は後退。次回のFOMC(11月7日)では、25bpの利下げが見込まれている。市場予想との乖離が感じ取れる発言が伝えられれば、米ドル/円(USDJPY)などのドルストレート銘柄に突発的な値動きが発生する可能性に留意しておきたい。
日本時間21時30分に、8月の米・貿易収支が発表される。前回7月の貿易収支の赤字額は前月比7.9%増の788億ドル。22年6月(809億ドルの赤字)以来の高水準となった。今回の予想は701億ドルのマイナス。貿易収支は、財の輸出額と輸入額の差額(輸出額から輸入額を引いた額)で示される。貿易収支はGDPの構成要素であり、貿易赤字の拡大は米国の経済成長を抑制する要因となる。米国の貿易収支は1970年代に赤字化し、1990年代から2000年代にかけて大きく拡大。一時減少に転じたものの、2020年以降は再び赤字を増大させていた。しかし、昨年2023年は、米中貿易摩擦を背景に中国からの財輸入が2割減と大幅に減少。貿易赤字を大幅に縮小させている。
日本時間の深夜26時00分には、米・3年物中期国債(580億ドル)の入札が行われる。前回(9月10日)の入札の利回りは3.440%。今週は9日(水)に10年債(390億ドル)、10日(木)に30年債(220億ドル)、総額で1,190億ドルの入札が予定されている。米10年債金利と米ドル/円レートとの相関関係は広く指摘されるところである。国債の入札結果を受けて米10年債利回りや米ドル/円が反応する可能性が高い。米ドル/円(USDJPY)の値動きを注視してトレードチャンスを捉えたい。
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