2024.10.09
2024.10.09
米・要人発言(日本時間21時00分~)
米・10年物中期国債入札(日本時間26時00分)
米・FOMC議事要旨(日本時間27時00分)
東京市場では、米ドル/円は前日の流れを引継ぎ底堅く推移。仲値にかけて大きく上昇し、その後もドル買い基調が継続。一時148.650円付近まで上値を伸ばした。午後に入り、中国財政省による財政政策発表が伝わると、期待感からリスクオンの展開に。円売りが先行したことでドル円・クロス円が押し上げられ、中でも中国経済と関連性が高い豪ドルが急騰。100.390円付近まで瞬間的に50pips以上上昇したものの、その後、力なく元のレベルに押し戻されている。株式市場では、前日のNY株式市場で主要3指数が上げ幅を拡大したことを受け、日経平均も堅調に推移。前日比340.42円高での大引けとなった。また、ニュージーランド(NZ)準備銀行が2会合連続となる利下げを発表したことを受け、NZドルが大幅に下落している。本日の海外市場では目立った経済指標の発表はないものの、要人発言や金利動向で相場が動意づく可能性があることに留意したい。
本日はNY時間以降に米国の要人発言が多く予定されている。日本時間21時00分にボスティック・アトランタ連銀総裁、22時15分にローガン・ダラス連銀総裁、23時30分にグールズビー・シカゴ連銀総裁がそれぞれ発言、いずれも質疑応答はなし。日本時間25時30分にはジェファーソンFRB副議長がイベントでの講演を行う。日本時間の翌6時30分にはコリンズ・ボストン連銀総裁が講演、翌7時00分にはデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が討論会に参加予定。先週末に発表となった米・雇用統計の結果を受けて、市場予想では次回FOMCでの政策金利は、0.25%の利下げもしくは据え置きの二択となっている。米国の経済見通しについての発言が出るか注目したい。
日本時間の深夜26時00分には、米・10年物中期国債(390億ドル)の入札が行われる。10年物国債の金利は徐々に低下傾向にあり、前回入札時は3.648%と、前々回の3.960%を下回る結果となった。米国内での国債の需給から金利動向を探りたい。4日(金)の米・雇用統計発表後から米10年債利回りは大きく上昇。4%台を回復し、高止まりを見せている。大幅利下げ観測が後退したことを受けてドル高・金利高の流れが継続しているため、国債需要が低下している状況が予想できる。今回の入札結果が低調に終われば、ドル買いが先行する可能性があることに注目したい。
日本時間の深夜27時00分には、約3週間前(9月17~18日)に開催されたFOMCでの議事要旨が公開される。FOMC会合後に発表された内容やスタンスと大きな相違はないものの、より詳細な議論に関する内容が記載されているため、今後の経済政策を探るうえで注目しておきたい。9月会合後の声明では、雇用とインフレの目標達成に対するリスクが均衡していることや、労働市場を支える判断を示す内容が述べられた。米国では、次回のFOMC会合を約1ヶ月後の11月6~7日に控えている。
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