2024.09.25
2024.09.25
米・新築住宅販売件数(日本時間23時00分)
米・5年物中期国債入札(日本時間26時00分)
米・クーグラーFRB理事の講演(日本時間29時00分)
前日の欧州時間・NY時間とドル売りの流れが続き、朝方に142円台後半をつけた米ドル/円は、東京時間に入り上値を伸ばしている。本日は25日のゴトー日らしい動きを見せ、仲値にかけて下値がしっかり支えられた印象。金融市場では、中国が金融緩和策を発表したことを受け、全面的にリスクオンの動きが強まっている。中国・香港株が大幅高に振れたことをきっかけに、欧州株と米国株も高値を更新。NYダウは最高値を更新した。為替市場ではユーロ買い・ドル売りの圧力が強く、ユーロ/米ドルは先月26日につけた1.12010ドル付近まで堅調に上値を拡大している。本日も流れを継続する動きになるのか注目したい。
日本時間23時00分には、米国の新築住宅販売件数が発表される。前月に販売された新築住宅戸数を全米及び地域別に調査し、米商務省が公表する。住宅関連指標は景気全般の先行指標として見られており、注目度が高い。また、新築住宅販売件数は同じく重要度の高い中古住宅販売件数よりも1~2ヶ月先行性があるとされているため、予想値の70.0万件を越える結果となればドル売りが先行する可能性があることを留意しておきたい。
日本時間の深夜26時00分には、米・5年物中期国債(700億ドル)の入札が行われる。前回8月29日の入札時には最高落札利回りが3.645%と、過去6回の平均入札倍率を上回る結果に。しかし、テール(平均落札価格と最低落札価格の差)が冴えず低調な入札結果と受け取られ、米国債は下落。国債と逆相関関係にある利回りが上昇し、ドル買いが先行する動きとなった。このところ、長期国債の入札も低調な結果が続いている。入札結果を受けて米10年債利回りや米ドル/円が反応する可能性が高いため、入札後の値動きには注意したい。
日本時間の早朝となる29時00分には、米国のクーグラーFRB理事が今後の経済見通しについて講演を行う。先週開催された米・FOMC会合では、0.5%の大幅利下げが決定した。先週末から米国要人による今後の経済見通しへの発言が相次いで報じられている。市場では、年内残り2回の会合で追加利下げに踏み切る見方が強く、利下げ幅は再び0.25%と0.5%で意見が割れている。しかし、次回の11月会合までは日が遠く、利下げ幅についての議論を始めるにはやや時期尚早とも考えられる。今回のクーグラーFRB理事の講演では質疑応答も行われるため、今後の経済見通しについての現時点での見方を探りたい。
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