2024.09.04
2024.09.17
カナダ・政策金利(日本時間22時45分)
米・JOLTS求人労働異動調査(日本時間23時00分)
米・地区連銀経済報告(ベージュブック)(日本時間27時00分)
米国市場の急落を受けて低く始まった東京市場では、全般的に低調ながらも大幅続落にはつながらず、底堅く推移した印象。9月18日のFOMCでの利下げはほぼ織り込まれつつあるとはいえ、今週続く米・経済指標の数字には敏感に反応する展開が予想される。本日の欧州・米国時間では、カナダの政策金利、米・JOLTS求人労働異動調査、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)と注目度の高い指標が続く。明日は米・ADP雇用統計、米・ISM非製造業景況指数、明後日には米・雇用統計が控えるだけに、慎重にエントリーチャンスを探りたいところである。
今夜22時45分発表のカナダ・政策金利は、前回・前々回に続いて0.25%(25ベーシスポイント)の利下げが予想されている(予想4.25%、前回4.50%)。3回連続の利下げが想定される一方で、さらなる追加利下げが示唆されるのかが注目される。2020年のコロナ禍で金融緩和が行われる以前のカナダの政策金利は、2018年以来1.75%で維持されていた。
JOLTS求人労働異動調査は、米労働省が発表する労働需要の動向を示す指標。「雇用動態調査」とも呼ばれる。FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を審議する材料の一つとしてあげる指標だけに、明日の米・ADP雇用統計と合わせて、金曜日の雇用統計の先行指標として注目される。今月18日のFOMCでの利下げ観測を加速させる材料となれば、マーケットが大きく動くきっかけになると期待したい。
ベージュブック(米地区連銀経済報告)は、米国の12の連邦準備銀行(地区連銀)がそれぞれ管轄する地区の経済状況をまとめた報告書。ベージュ色の表紙であることから「ベージュブック」と呼ばれる。米国経済の動向や実態を把握する上で重要な資料となる。年8回、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される2週間前に公表される。FOMCでフェデラル・ファンド金利を決定する際の資料として使用される。報告書の内容次第では市場に大きな影響を及ぼす可能性があるので要注意であると同時に、トレードチャンスとなる可能性が高い。
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