日銀利上げ観測で円高加速

2026.09.08
NEW
2026.09.08
本日のポイント
米・NFIB中小企業楽観指数(日本時間19時00分)
英・BOEベイリー総裁発言(日本時間22時15分)
米・3年債入札(日本時間26時00分)
8日東京時間のドル円は、早朝の154円30銭近辺から売りが先行し、午前中には153円52銭まで下落した。日銀による利上げ加速観測に加え、ベッセント米財務長官の円安是正圧力発言が重石となった。午後には一段の円買いが進み152円88銭まで下値を広げる場面もあったが、その後は153円40銭台まで持ち直し、方向感に乏しいもみ合いとなった。ユーロ円やポンド円も総じて円高方向に振れ、リスク回避的な円買いが目立つ一日となった。日経平均は前日比-556円の65,843円台で寄り付き、前日までの大幅上昇を受けた利益確定売りや円高進行を嫌気して軟調に推移した。ソフトバンクグループなど値がさ株の一角は買われたが、トヨタ自動車やファナックなど輸出関連株には円高を背景とした売りが広がり、指数全体の重荷となった。欧州時間からNY時間にかけては、米国がレイバー・デー明けとなることから米長期金利の動向と10年債入札の結果が焦点となる。ナーゲル独連銀総裁など要人発言も引き続き注目材料だ。今週後半には米生産者物価指数(PPI)の発表も控えており、インフレ動向次第では金利・為替が大きく振れる可能性がある。来週の日米金融政策会合を前にポジション調整の動きが強まりやすく、ドル円152円台での攻防が続けば、当局による牽制発言や実弾介入への思惑が一段と強まる可能性があり、注意が必要である。
1. 米・NFIB中小企業楽観指数(日本時間19時00分)
日本時間19時00分に8月のNFIB中小企業楽観指数が発表される。今回の市場予想は99.2、前回結果は99.8であった。7月は前月比+2.4ポイントの改善となり、52年平均の98.0を上回る高水準に達した経緯がある。雇用計画の改善が指数を押し上げた一方、不確実性指数は91と高止まりしており、高水準を維持しつつも上げ幅は一服する可能性がある。
2. 英・BOEベイリー総裁発言(日本時間22時15分)
日本時間22時15分にベイリーBOE総裁の発言が予定されている。直近の発言では、インフレを巡る不確実性が続く中、金融政策を慎重に判断する姿勢を示している。9月の金融政策委員会では政策金利を3.75%に据え置く見方が優勢となっているが、インフレ圧力の根強さから追加利下げを巡る見方は分かれている。今回は今後の金融政策の方向性や利下げペースについてどのような見解を示すかが注目される。
3. 米・3年債入札(日本時間26時00分)
日本時間26時00分に米3年債入札(580億ドル)が実施される。前回(8月)結果は最高落札利回り4.291%、応札倍率2.71倍であった。前回は7月の2.60倍を上回る応札倍率となり、堅調な需要が確認された。インフレ動向やFRBの金融政策見通しを巡る不透明感が残る中、今回の入札での需要動向が米金利や為替相場を見極める材料として注目される。
最近のレポート 記事一覧
-
2026.09.28
NEW
ドル円157円台で膠着、月末フローに警戒
ドル円157円台で膠着、月末フローに警戒
-
2026.09.25
NEW
金利上昇が映すドル高地合い
金利上昇が映すドル高地合い
-
2026.09.24
NEW
158円台で攻防、介入警戒と金利上昇が交錯
158円台で攻防、介入警戒と金利上昇が交錯
-
2026.09.23
NEW
国連総会を巡る報道絡みの値動きに注意
国連総会を巡る報道絡みの値動きに注意
-
2026.09.22
NEW
イラン情勢を巡る協議進展に注目
イラン情勢を巡る協議進展に注目
-
2026.09.21
NEW
日銀レートチェックの余波に注意
日銀レートチェックの余波に注意
-
2026.09.18
日銀利上げでも円安、157円台へ
日銀利上げでも円安、157円台へ
-
2026.09.17
米利上げでドル高、日銀待ちの攻防
米利上げでドル高、日銀待ちの攻防
-
2026.09.16
原油高が重石、日米金融政策を前に一進一退
原油高が重石、日米金融政策を前に一進一退
-
2026.09.15
米金利5%台、FOMC前に神経戦
米金利5%台、FOMC前に神経戦

