日銀利上げ観測と米物価指標に注目

2026.08.13
2026.08.13
本日のポイント
米・ハマック:クリーブランド連銀総裁の発言(日本時間21時15分)
米・生産者物価指数(日本時間21時30分)
米・長期国債入札(日本時間26時00分)
13日の東京時間は、日経平均が続伸し、前日の米ハイテク株高を受けたAI・半導体株買いで前日比1,000円超上昇、一時6万8,700円台まで買われ心理的節目の6万8,000円を上回る場面もあった。ただ午後にブルームバーグが日銀の9月または10月の利上げ観測を強める報道を伝えると、長期金利上昇と円買いが重荷となり伸び悩んだ。ドル円は前日のNY市場で米7月CPIが市場予想通りに鈍化し早期利上げ観測が後退したものの、中東情勢を巡る「有事のドル買い」も交錯し159円台半ばで底堅く推移、介入警戒感を意識しつつ160円接近を試す展開が続いた。欧州時間は15時に英4-6月期GDP速報値・6月GDP・鉱工業生産、18時にユーロ圏6月鉱工業生産が発表される。NY時間は21時15分にハマック・クリーブランド連銀総裁、21時40分にバーキン・リッチモンド連銀総裁の講演が予定され、タカ派的な追加利上げ発言が出るか注目だ。21時30分には7月米PPIと新規失業保険申請件数が発表され、CPIに続き物価の落ち着きが確認されれば早期利上げ観測は一段と後退しやすい。日本時間26時には250億ドル規模の米30年国債入札が控え、財政懸念や需要動向次第で長期金利が上振れするリスクにも注意したい。あわせて日銀早期利上げ観測の続報や中東情勢の緊迫化にも警戒が必要だ。
1. 米・ハマック:クリーブランド連銀総裁の発言(日本時間21時15分)
日本時間21時15分に8月の米・ハマック:クリーブランド連銀総裁の発言が発表される。直近の発言では、現在の政策金利(3.5~3.75%)はインフレを十分に抑制する水準になく、目標の2%に戻すには複数回の利上げが必要になるとの見解を示した。7月FOMCでは利上げを主張して反対票を投じており、インフレの長期化・定着を警戒し、追加利上げの必要性を繰り返し訴えている。今回も、性急な緩和論を強くけん制し、追加利上げの必要性や政策の予見可能性を重視するタカ派色の強い発言が予想される。
2. 米・生産者物価指数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に7月の米生産者物価指数(PPI)が発表される。今回の予想は前月比+0.1%(コア指数は+0.3%)、前回結果は前月比-0.3%(コア指数は+0.2%、前年比+5.5%)であった。前月は原油急落を受けた財価格の大幅下落が押し下げ要因となったが、今回は中東情勢の緩和と裏腹に、サービス価格の底堅さから小幅な伸びへの回帰が見込まれる。前日発表のCPIが市場予想通りだったこともあり、結果次第では利上げ観測を左右する可能性がある。
3. 米・長期国債入札(日本時間26時00分)
日本時間26時00分に米30年国債入札(発行額250億ドル、2056年5月満期の借換債)が実施される。今回の予想は、直近の30年債利回りが5.2%台前半まで上昇していることを踏まえ、前回を上回る落札利回りとなる可能性が意識されており、前回結果は7月7日実施分の落札利回り5.058%であった。財政赤字拡大や利上げ観測を背景に長期金利には上昇圧力がかかりやすく、需要動向(応札倍率・海外勢比率)次第では長期金利がさらに上振れする展開も想定される。
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