米CPIと中東情勢を巡るドル円の動向に注目

2026.08.12
2026.08.12
本日のポイント
米・消費者物価指数(日本時間21時30分)
米・EIA週間原油在庫(日本時間23時30分)
米・中期国債入札(日本時間26時00分)
12日の東京時間は、米CPI発表を控えて総じて様子見ムードが強かった。日経平均は前営業日比小幅高の6万6,994円05銭で寄り付き、前日NY市場の落ち着いた地合いを引き継ぐ展開となった。ドル円は159円台前半でのもみ合いに終始し、一時159.43円付近まで上昇したものの、値幅は限定的だった。夏季休暇シーズンで参加者が薄く、方向感を欠いた。ユーロ円は183円台後半、ポンド円は215円台前半で底堅く推移する一方、豪ドル円は112円台半ばで上値が重かった。焦点は本日夜(米東部時間朝)に発表される7月米CPIである。市場予想は前月比+0.1%、前年比+3.4%程度とされ、コアCPI前年比は2.5%と、6月の2.6%から低下するとの見方もある。ウォーシュFRB議長はインフレの高止まりを容認しない姿勢を強調しており、弱い結果なら9月利上げ観測が後退し、ドル安に振れやすいとの見方がある。逆に強い結果ならタカ派論拠が強まる可能性がある。中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇も、今後のインフレ動向を巡る不透明要因となっている。
1. 米・消費者物価指数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に7月の米国・消費者物価指数(CPI・CPIコア)が発表される。今回の予想はCPI前月比+0.2%、前年比+3.4%、コアCPI前月比+0.3%、前年比+2.5%(前回CPI前月比-0.4%、前年比+3.5%、コアCPI前月比0.0%、前年比+2.6%)。前月のエネルギー価格低下によるCPI急低下から反発する見通しである。予想を上回ればFRBの利下げ期待が後退し、米金利上昇・ドル高となりやすい。一方、下振れなら利下げ観測が強まり、USDJPYの下落や米株高につながる可能性がある。
2. 米・EIA週間原油在庫(日本時間23時30分)
日本時間23時30分に米国のEIA週間原油在庫(8/1~8/7)が発表される。前回は原油在庫が247.9万バレル増、ガソリン在庫が164.3万バレル減、留出油在庫が347.3万バレル減。前回は原油が予想外の積み増しとなった一方、ガソリンと留出油は大幅な取り崩しとなった。今回も製品在庫の減少が続けば原油価格を支えやすく、特に留出油は低在庫が続いているため、エネルギー価格を通じたインフレ圧力にも注意が必要である。
3. 米・中期国債入札(日本時間26時00分)
日本時間26時00分に米国の中期国債入札(10年債)が実施される。今回の発行予定額は420万ドル。前回7月8日の落札利回りは4.580%だった。現在の10年債利回りは4.6%台で推移しており、今回の入札では需要の強弱を示す応札倍率や間接入札比率も重要となる。強い需要で落札利回りが低下すれば米金利低下・ドル安要因となる一方、需要が弱く利回りが上昇すれば米金利上昇を通じてドル高・ゴールド安の展開が想定される。CPI直後の入札となるため、インフレ結果との組み合わせが相場を大きく左右する可能性がある。
最近のレポート 記事一覧
-
2026.09.21
NEW
日銀レートチェックの余波に注意
日銀レートチェックの余波に注意
-
2026.09.18
NEW
日銀利上げでも円安、157円台へ
日銀利上げでも円安、157円台へ
-
2026.09.17
NEW
米利上げでドル高、日銀待ちの攻防
米利上げでドル高、日銀待ちの攻防
-
2026.09.16
NEW
原油高が重石、日米金融政策を前に一進一退
原油高が重石、日米金融政策を前に一進一退
-
2026.09.15
NEW
米金利5%台、FOMC前に神経戦
米金利5%台、FOMC前に神経戦
-
2026.09.14
NEW
日米超重要イベントを前に神経質な展開
日米超重要イベントを前に神経質な展開
-
2026.09.11
中東情勢の混乱で日経急落、原油100ドル突破
中東情勢の混乱で日経急落、原油100ドル突破
-
2026.09.10
米金利高でドル円下げ渋り、日経は続落
米金利高でドル円下げ渋り、日経は続落
-
2026.09.09
円高・原油高で神経質な展開
円高・原油高で神経質な展開
-
2026.09.08
日銀利上げ観測で円高加速
日銀利上げ観測で円高加速

