月末・四半期末の荒い値動きに警戒

2026.06.30
2026.06.30
本日のポイント
独・消費者物価指数【速報値】(日本時間21時00分)
米・消費者信頼感指数(日本時間23時00分)
米・JOLTS求人件数(日本時間23時00分)
東京時間では、仲値にかけて米ドル買い・円売りが急速に強まり、米ドル/円(USDJPY)はおよそ39年半ぶりに162円を突破した。本日は月末・四半期末・ゴトー日など複数の要因が重なり、9時55分の仲値前には実需の米ドル買い・円売りフローが急加速。米ドル/円(USDJPY)は前日のNY時間から161.90円台でもみ合いが続いていたが、仲値前に162円台に乗せるとストップロス買いを巻き込んで162.40円まで大きく押し上げられた。仲値通過後は介入警戒感もあり上値が抑えられたが、162円台を維持する底堅さは継続。米ドル/円(USDJPY)の荒い動きに連動し、主要通貨は対米ドルで売りが加速、対円では一時急伸する神経質な反応がみられた。金(GOLD)は東京時間序盤から売りの勢いを強め、一時3,942ドルまで急落。午後に入ると買戻しが加速し、15時台には日通し高値の4,033ドルを付けるなど、上下に値幅を伴った荒い動きがみられた。株式市場では、日経平均株価は前日比+0.86%と続伸。米国株の上昇の流れを引き継いだ買いや利益確定売りが交錯したものの、引けにかけては7万円台に乗せ、プラス圏を維持して取引を終えた。なお、為替が急速に米ドル高・円安の地合いとなったものの、株式市場への影響は限定的。この後の海外時間では、欧米の重要指標で相場が動意づく可能性がある。また、月末・四半期末のフローによる荒い値動きが観測されやすいため、突発的な急騰・急落には警戒しておきたい。
1. 独・消費者物価指数【速報値】(日本時間21時00分)
日本時間21時00分に、ドイツの6月消費者物価指数(CPI)の速報値が発表される。明日にはユーロ圏の6月消費者物価指数(HICP)の発表も控えているため、まずは域内最大の経済規模を誇るドイツのインフレ率を確認したい。今回の市場予想は、前月比0.0%、前年比+2.6%と、前回値から横ばいが見込まれている。ドイツの5月CPIは予想外に鈍化したが、主に政府による燃料税の引き下げが要因とみられ、中東情勢に起因するインフレが抑制されたとは言い切れない節がある。6月には原油価格が大幅に下落したこともあり、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測は後退している。インフレ率の伸びがさらに鈍化するようであれば、利上げ見送りがより現実的なものと受け止められ、ユーロの重しとなる可能性がある。
2. 米・消費者信頼感指数(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に、米国の6月消費者信頼感指数が発表される。米民間調査会社のコンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数は、米国の消費者マインドを確認するうえで特に注目される指標。今回の市場予想は94.4と、2ヶ月ぶりに改善する見込み。先行して発表された同種の指標であるミシガン大学消費者信頼感指数は、過去最低を記録した5月の結果から改善がみられた。しかし、消費者のインフレへの懸念は根強いため、予想外の下振れには注意が必要。今回の結果で消費者マインドに改善の兆しが見えれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測を裏付ける材料と判断され、米ドルの追い風となる可能性がある。
3. 米・JOLTS求人件数(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に、米国の5月JOLTS求人件数が発表される。本日のJOLTS求人件数を皮切りに、明日1日にはADP雇用統計、2日には米雇用統計と重要指標の発表が続くため、まずは採用件数や離職率の動向を確認したい。今回の市場予想は730.0万件が見込まれている。前回4月の求人件数は想定以上の大幅増となったが、採用率は低下しており、労働市場が停滞している状況が示唆された。求人件数の増減とともに、採用や離職の動向も注視し、企業の雇用意欲を総合的に判断する必要がある。市場予想を上回る結果は米ドル買い、市場予想を下回る結果は米ドル売りの材料と判断されやすい。
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