
2025.12.12
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2025.12.12
英・月次GDP(日本時間16時00分)
米・要人発言(日本時間22時00分)
加・住宅建設許可(日本時間22時30分)
東京時間では、東証スタートとともに日経平均(JP225)が51,000円を上抜けたものの、51,120円辺りで頭打ち。50,500円近辺まで押し戻された。前日のNY市場で最高値を更新したNYダウ(US30)に連れ高した勢いは続かず、上値の重さが改めて意識される展開となった。当分は50,000円から51,000円のレンジでの足場固めが継続か。ここから年末相場での掉尾の一振に向かうのか、レンジブレイクからのボラティリティ拡大を期待したい。米ドル/円(USDJPY)は前日の安値155.95付近から80pips近く反発した水準で横這い。FOMC通過後のドル売り・円買いも一服となり、次なる材料待ちといったところか。日銀金融政策決定会合は来週金曜日(19日)。マーケットでは今回会合での利上げがほぼ織り込み済み。年明け以降の追加利上げの到達点が示されるのか。マーケットでは1.0%~1.5%までの利上げが見込まれる状況だ。本日は欧州序盤の16時に英国の月次GDPが発表される。同時刻には、鉱工業生産、製造業生産、建設生産高、サービス業指数、貿易収支など、様々な英国の経済指標が発表される。同じく16時にはドイツの11月・消費者物価指数(確報値)も発表される。その後の時間帯には特段注目度の高い経済指標が予定されていないだけに、欧州組の手荒い取引で短期的なトレンド発生の可能性も想定しつつ、マーケットの流れを見守りたい。
日本時間16時00分に、10月の英国・月次GDP(国内総生産)が発表される。予想は前月比で0.1%(前回結果は-0.1%)。同時刻には、鉱工業生産、製造業生産、建設生産高、サービス業指数、貿易収支など、様々な英国の経済指標が発表される。前回9月の月次GDPは前月比-0.1%で予想(0.2%)から下振れ。ジャガー・ランドローバーの生産停止などによる製造業の落ち込みが主因で、サービス業は回復したものの、全体としては経済の縮小を示唆する内容となった。英ポンドは、水曜日(10日)の米利下げを受けて大きく上昇。対ドルで強含む動きを見せている。週末金曜日の欧州時間に英国の月次GDPがどのように消化されるのか、英ポンド/米ドル(GBPUSD)の動きを見守りつつ、トレードチャンスを捉えたい。
本日のNY時間には、ブラックアウト期間明けによる米・要人発言が相次ぎ予定されている。日本時間22時00分にポールソン:フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)が経済見通しについて講演(質疑応答あり)。22時30分にはハマック:クリーブランド連銀総裁(投票権なし)が会議に出席(質疑応答あり)。23時35分にはグールズビー:シカゴ連銀総裁(投票権あり)が年次経済展望会議に出席する(質疑応答あり)。FOMC通過後のマーケットで発言がどのように受け止められるのか。今回会合での利下げは既に織り込み済みだったとはいえ、米ドル/円(USDJPY)は金利発表とパウエルFRB議長の記者会見を受けてドル売り・円買いに傾斜した。週末手じまいの流れに注意しつつ、相場の流れを慎重に見守りたい。
日本時間22時30分に、10月のカナダ・建築許可件数が発表される。今回の予想は前月比で-1.4%。前回9月の4.5%から大きく低下が見込まれる。9月の建設許可は、住宅と非住宅の両セクターで好調に推移し、特にアルバータ州とケベック州での集合住宅建設の活発化が目立ち、市場の期待を上回る結果となった。住宅建設は季節要因に大きく左右されるため、その数字自体よりも予想値とのズレが注目される。予想より高い数値はカナダドルにとって買い材料とされるが、予想より低い数値はカナダドルにとって売り材料と解釈される。カナダの政策金利は10月会合で25bp(0.25%)の利下げが実施された後、12月会合では2.25%のまま据え置きが決定。対ドルで強含むカナダドルの動きを注視したい。
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