
2025.10.20
2025.10.20
欧・要人発言(日本時間17時00分~)
米・NYオプションカット(日本時間23時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間24時00分)
週明けの東京時間では、自民党と日本維新の会が連立政権樹立に合意する方針であることが明らかになり、高市トレードによる円安・株高が加速した。日本維新の会の吉村代表は今朝、自民党との協議がまとまり、正式に連立合意すると発表。本日18時からの会談で連立合意書に署名することも明かしており、明日の首相指名選挙で高市氏が選ばれることがほぼ確実となったことを受けて、市場は円安・株高で反応した。先週末に小幅反発した米ドル/円(USDJPY)は、週明け早朝から買い優勢で上昇。本邦勢参入後はさらに買いの勢いを強め、一時151.20円まで上値を伸ばした。しかし、材料が一旦全て織り込まれた後は、買いの勢いが続かず下落。12時50分から行われた高田日銀審議委員の講演で利上げに前向きな内容が述べられたことも上値抑制となり、午後には序盤の上げ幅をほぼ巻き戻す水準まで下押した。週末にほぼ動意なく横ばい推移となったビットコイン(BTCUSD)は、週明けの東京市場で大きく上昇。3日ぶりに11万ドル台を回復し、東京序盤から欧州序盤まで勢いを落とすことなく堅調に推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比+3.37%と大幅反発。米中貿易摩擦や米地銀の信用不安、国内の政局不安などに対する警戒感が軒並み後退したことを受けて、序盤から急反発でスタート。取引時間中の史上最高値となる4万9,000円台を突破し、1,600円超の上昇幅を維持して取引を終えた。本日は、この後18時に自民・維新が正式に連立合意となる見込みであるため、明日の首相指名選挙への期待感から再び円安・株高が強まることも考えられる。NY時間以降は注目度が高い経済指標の発表は予定されていないが、米政府機関の閉鎖や米中貿易協議など、最新のヘッドラインが伝わった場合は市場が神経質に反応する可能性があることに注意したい。
本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が予定されている。日本時間17時00分と日本時間23時00分にシュナーベルECB専務理事、日本時間28時00分にナーゲル独連銀総裁が発言予定。10日後に迫る次回理事会に向けて、ECB関係者の最新の金融政策見通しについて確認しておきたい。ナーゲル独連銀総裁は18日、ワシントンで開催された金融イベントに出席し、ユーロ圏のインフレ率について「今後数年間は目標の2%水準とほぼ同水準で推移する」との見通しを発言。現状から将来にかけてのインフレ見通しは良好な状態であるとの見方を示した。ECB関係者からは現在の金利水準が適切であるとの発言が相次いでおり、当面は政策金利を据え置くことが予想されている。しかし、シムカス・リトアニア中銀総裁が17日に「リスク管理的に利下げを実施することは好ましい」と発言するなど、利下げの可能性を完全には排除しない姿勢も維持している。10月会合での据え置きはほぼ確実視されているため、本日の発言もこれまでの発言内容をなぞるかたちで繰り返される可能性が高いが、2025年以降の利下げ見通しについて新たな見解が示されることになるか確認したい。
日本時間23時00分頃は、NYオプションカットに関連した値動きに注目したい。NYオプションカットとは、ニューヨーク時間で通貨オプションの権利行使期限を迎える時間帯のことを指す。この時間帯では、その日に満期となるオプションの水準に価格を近づけようとする動きがはたらくため、NYオプションカット前後で短期的に値動きが活発になる傾向がある。米ドル/円(USDJPY)は、149.50円・150.00円・150.50円・151.00円に本日期日のオプションが観測されており、東京時間では150.50円と151.00円の間の価格帯を上下する動き。やや円買い優勢で推移しており、150.50円のサポートを割り込むともう一段の下落が強まる可能性があるため、この後の海外時間での動向に注目したい。
本日の海外時間では重要度が高い経済指標の発表が予定されていないため、日本時間24時00分のロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連した値動きが目立つ可能性があることに注意したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場で金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことであり、東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当する。この時間帯には欧州通貨の値動きが活発になる傾向があり、金(GOLD)の現物取引レートが決定するタイミングでもあるため、短期的に金(GOLD)の値幅が拡大する可能性がある。先週末に大幅反落となった金(GOLD)は、週明けの東京時間では様子見の動き。押し目から再び反発して上目線に切り替わる可能性と、このまま下落の勢いを強める可能性の両方が考えられるため、海外勢の出方を確認して慎重にトレードチャンスを捉えたい。
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