2025.10.21
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2025.10.21
欧・要人発言(日本時間16時00分~)
米・主要企業の決算発表(日本時間20時00分~)
加・消費者物価指数(日本時間21時30分)
東京時間では、高市政権発足への期待感から円安が加速した。本日13時より開かれた臨時国会での首相指名選挙で、過半数を獲得した自民党の高市総裁を第104代内閣総理大臣に指名。これを受けて、市場は円全面安で反応した。米ドル/円(USDJPY)は、東京勢参入後から仲値にかけて売りが強まり150.40円台まで下落したものの、仲値通過後からは買いの勢いを強めて反発。151円台に乗せたところで一旦は頭打ちとなったものの、高市首相選出のニュースが飛び込んでくると、大幅な米ドル高・円安で約1週間ぶりの151.50円台へ上値を伸ばした。円全面安の展開から、クロス円も揃って上昇幅を拡大。対円で欧州通貨が堅調な伸びを示したが、オセアニア通貨は弱含んだため、豪ドル/円(AUDJPY)とNZドル/円(NZDJPY)は小幅高にとどまった。金(GOLD)は下落。昨日のNY時間に上昇の勢いが強まったが、17日につけた高値4,380付近で押し戻され、本日は下落に転じている。根強く買われているものの、上値の重さがやや目立ってきたため、両方向への変動リスクに備えておきたい。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.27%と、小幅続伸。前日の米株高や高市首相誕生への期待感から、序盤は買い先行でスタート。後場でも底堅さは維持したものの、昨日の急速な買いに対する反動もあり、引けにかけては値を下げる動きとなった。本日は欧米の目立った経済指標の発表が予定されていないため、新たな材料待ちの展開となりそうだ。日本の政局不安はひとまず解消され、市場の焦点は米国の利下げ見通しや日本の利上げ見通しに移る可能性があるため、日米金利差を意識した動きが生じる可能性があることも想定しておきたい。
本日は複数の欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が予定されている。日本時間16時00分にチーフエコノミストのレーン専務理事、日本時間18時35分にエスクリバ・スペイン中銀総裁、日本時間20時00分にラガルドECB総裁、日本時間22時30分にコッハー・オーストリア中銀総裁が発言予定。今月30日に開催される理事会を前に、ECBメンバーは間もなくブラックアウト期間に入るため、最新の要人発言からユーロ圏の金融政策見通しについて確認しておきたい。コッハー・オーストリア中銀総裁は先週16日に出席した会合で、「現在のインフレ率は目標に近い水準であり、過剰に反応するべきではない」と発言。目標水準からの小幅な上振れや下振れに対して過度に反応する必要はないとの考えを述べ、据え置きを示唆する見解を示した。また、18日には今後の政策金利について「利下げと利上げの可能性は同等と考えている」とも発言しており、ECBは柔軟に対応していく必要があるとの考えを述べている。ECBは、当面は政策金利の据え置きを継続する見込み。年内あと2回の理事会では利下げを実施する可能性が低いとみられているが、来年以降の見通しについて具体的な見解がしめされるか確認したい。
米国は決算シーズンに突入しており、本日は寄り付き前から引け後にかけて20社以上の決算発表が予定されている。特に注目を集めるのが、NY市場引け後の日本時間29時00頃に発表されるネットフリックス(NFLX)の第3四半期決算。第1四半期と第2四半期決算はともに目標水準を上回る業績となっており、第3四半期でも好調な結果を示すことが期待されている。前回7月の第2四半期決算発表以降は、広告ビジネスが拡大しているとのニュースが伝わっており、今回の業績にどれほど寄与する結果となるかが注目ポイントの1つ。ただ、2025年後半にかけてはコンテンツ費用等の積み増しが予想されているため、市場の期待値や前回と同程度の業績には至らない可能性も想定される。決算発表を受けて、時間外のナスダック100(US100)やS&P500(US500)に大幅な値動きが生じた場合、翌日の東京市場でも材料視される可能性が高い。まずは、発表直後の株価の動向を注視し、市場の反応を見極めたい。
日本時間21時30分に、カナダの9月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、カナダ国内で消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定した指標。カナダのインフレ率の変動を確認するための最も重要な指標であり、カナダ中央銀行(BOC)が金融政策を判断するうえで注視する指標の1つである。市場予想は、前月比-0.1%、前年比2.2%。前年比は前月の1.9%から0.3ポイントの伸びが見込まれており、7月の落ち込みから2ヶ月連続で上昇することが予想される。前回8月は前月から伸び率が加速したものの、市場予想を下回り、BOCの利下げ期待が高まる結果となった。今回9月もさらに伸びが加速する見込みだが、BOCの目標水準(1-3%)内に収まる見通しのため、10月会合での追加利下げ観測を覆す材料になるとは考えにくい。市場予想よりも強い結果はカナダドル買い、市場予想よりも弱い結果はカナダドル売りの材料と判断されるため、指標発表後のカナダドルの動向に注目したい。
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