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中東情勢の緊迫感緩和が継続か

中東情勢の緊迫感緩和が継続か

中東情勢の緊迫感緩和が継続か
相場レポート

2025.06.20

NEW

2025.06.20

本日のポイント

  1. 加・小売売上高(日本時間21時30分)

  2. 米・フィラデルフィア連銀景況指数(日本時間21時30分)

  3. 米・景気先行指数(日本時間23時00分)

東京時間では、中東情勢緊迫化に対する警戒感がやや後退し、リスク回避の動きが一服した。前日に米国高官が数日以内にイランに攻撃する可能性があると発言したことで警戒感が強まっていたが、ホワイトハウスが「イランを攻撃するか2週間以内に決定する」と表明。今週末にも攻撃が行われるとの見方が強まっていたため、差し迫る状況から一旦は猶予ができたことで過度な緊張感が緩和した。新規材料待ちで方向感が乏しい中、午前8時30分に発表された本邦の5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る強い結果となったことで、米ドル/円(USDJPY)は下落。発表前から売りが強まり、一時145.10円台まで下押した。午後になると徐々に米ドル売り・円売りが優勢となり、クロス円は堅調に推移。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレートは、上値の重さが目立つものの買い優勢で上昇した。金(GOLD)はリスク警戒感が後退したことで下落。約1週間ぶりに3,340ドル付近まで下押した。WTI原油(OIL)は1バレル=73ドル台で横ばい。一部では、イランが報復措置としてホルムズ海峡を封鎖する可能性が指摘されており、警戒感が強まっている。原油供給の約2割を占めるルートであるホルムズ海峡が封鎖された場合、サウジアラビアやイラクなどのOPEC主要加盟国の輸出にも影響を与えるため、原油価格が急騰する可能性が高い。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.22%と続落。前日の米国市場が休場だったことや新規材料不足の状況から、積極的な売買に繋がらずもみ合い。中東情勢の緊迫化や週末前の買い控えの動きもあり、様子見ムードが強まった。本日はカナダの小売売上高や米国の景気先行指数の発表が予定されている。トランプ米大統領が国家安全保障会議(NSC)に出席するとの報道も伝わっているため、中東情勢を巡るリスク動向にも警戒しておきたい。

1. 加・小売売上高(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、カナダの4月小売売上高が発表される。小売売上高は、カナダ国内の小売業の売上を月毎に集計し、指数化した指標。個人消費や消費者信頼感との関連性が高く、カナダ国内の景気動向を把握する上で注目度が高い。市場予想は前月比0.4%。変動が大きい自動車を除いたコア小売売上高は、前月比-0.2%。総合値は前月からやや減速が見込まれており、コア小売売上高は前月から下げ幅を縮小する見込み。前回3月の結果は、4月からの関税発動を前にした駆け込み需要による増加がみられた。特に自動車関連の増加幅が顕著に拡大。総合指数は予想を大幅に上回り、自動車を除いたコア小売売上高は大幅に低下した。4月も引き続き増加が予想されているが、関税の影響がどの程度表れているのか注目される。市場予想を上回ればカナダドル買い、下回ればカナダドル売りの材料と判断される可能性があることに注意したい。

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2. 米・フィラデルフィア連銀景況指数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、6月のフィラデルフィア連銀景況指数が発表される。フィラデルフィア連銀景況指数は、米国のフィラデルフィア連銀の管轄区内の製造業における景況感を調査した指標。製造業の新規受注・在庫・出荷・支払い価格・雇用などの項目について、現況と6ヶ月後の景況感を調査し、指数化する。毎月第3木曜日に発表されており、同種の指数であるニューヨーク連銀製造業景気指数や全米をカバーするISM製造業景気指数との相関性が高い。市場予想は-1.0。前回値の-4.0を上回り3ヵ月連続で改善が見込まれるものの、景況分岐点のゼロを下回る見込み。16日に先行して発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数は、前月からの改善が見込まれていたが、予想を大幅に下回る低下となった。本日発表されるフィラデルフィア連銀景況指数も予想を下回った場合、ISM製造業景気指数への警戒感が強まり米ドル売りが加速する可能性があることに注意したい。

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3. 米・景気先行指数(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、米国の5月景気先行指数が発表される。景気先行指数は、米国の民間調査会社のコンファレンスボードが景気に先行して動くとされる10項目の経済指標から算出した指標。週平均労働時間・週平均失業保険申請件数・入荷遅延比率など複数の項目があり、マネーサプライが最も高いウェイトを占める。市場予想は-0.1%。前回値の-1.0%を上回り、昨年12月以来の水準まで回復する見込み。米国の景気先行指数は今年2月から3ヶ月連続で予想以上の低下が見られており、前回4月は約2年ぶりとなる大幅な下落率が示された。関税の発動によって景況感が大幅に悪化したものとみられており、5月の結果でどこまで持ち直すことになるか注目される。市場予想よりも高い数値は米ドル買い、低い数値は米ドル売りの材料と判断されるため、指標発表後の米ドル/円(USDJPY)の値動きに注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。