中東和平協議の行方を注視

2026.05.29
2026.05.29
本日のポイント
日・外国為替平衡操作実施状況の公表(日本時間19時00分)
独・消費者物価指数【速報値】(日本時間21時00分)
加・月次GDP/第1四半期GDP(日本時間21時30分)
東京時間では、米国とイランの和平協議をにらんだ様子見姿勢がみられた。昨日のNY時間に、米国とイランが停戦延長と核開発を巡る覚書の締結で合意に至ったと報じられ、トランプ米大統領の最終承認待ちの状況にあると伝わっている。報道を受けて急速に原油高や米ドル高が巻き戻されたが、トランプ米大統領が承認するのか不透明なことや、イラン側が報道を否定したことで、楽観ムードには振れづらい。前日に大きく値を下げた米ドル/円(USDJPY)は、本日の東京時間では159円台前半で方向感なく推移。一時159.38円まで上値を伸ばしたが、積極的な買いの動きは見られず、値幅も限定的となった。多くの主要通貨が様子見姿勢のなか、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)のブレマン総裁の大幅利上げを示唆する発言が伝わり、NZドルが堅調に推移。27日の政策金利発表後からNZドル買いの地合いが続いており、NZドル/円(NZDJPY)は2月9日に付けた94.96円を一時上抜け、95円手前まで大幅上昇した。株式市場では、日経平均株価(JP225)は前日比+2.53%と大幅反発。米イランの停戦協議の報道が一定の安心感につながったことや、米ハイテク株が堅調に推移したことなどが支えとなり、買い優勢の地合いとなった。本日は欧米を中心に注目度が高い経済指標の発表や要人発言が数多く予定されているため、海外時間で相場が動意づく可能性がある。また、引き続き中東和平のヘッドラインが注目されるほか、月末・週末に絡んだフローが観測されやすいため、日本時間24時00分のロンドンフィックス前後の値動きにも注意したい。
1. 日・外国為替平衡操作実施状況の公表(日本時間19時00分)
日本時間19時00分に、財務省が外国為替平衡操作実施状況を発表する。対象実績期間は4月28日~5月27日となり、4月末から5月上旬にかけて実施されたとみられる為替介入の総額が注目されている。米ドル/円(USDJPY)は4月30日に160.60円台から159.50円台まで約5円の値幅で急落。その後も、本邦の大型連休中となる5月1日~6日に断続的な介入観測があり、一部では介入総額が約10兆円に及ぶとの見方がある。実際の介入規模が市場予想を上回った場合、為替相場は円買いで反応する可能性があることに注意したい。
2. 独・消費者物価指数【速報値】(日本時間21時00分)
日本時間21時00分に、ドイツの5月消費者物価指数(CPI)の速報値が発表される。CPIはドイツの物価動向を反映する指標であり、欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定にも影響を与える指標として注目される。市場予想は、前月比+0.1%、前年比+2.9%。前月比は4月を上回り、前年比は横ばいが見込まれる。ドイツのCPIは3月にECBの物価目標を上回る+2.7%まで伸びが急加速し、4月にはさらに+2.9%まで上昇した。6月のECB理事会での利上げがほぼ確実とされるなか、予想以上の伸びを見せた場合は利上げ観測を裏付ける材料となり得る。指標発表後にユーロが反応を示すか確認したい。
3. 加・月次GDP/第1四半期GDP(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に、カナダの3月実質GDP(国内総生産)と2026年第1四半期(1-3月)GDPが発表される。GDPはカナダ国内の経済活動を最も包括的に表す指標であり、カナダの景気全般の動向を確認できる重要指標として注目される。市場予想は、3月GDPが前月比0.0%、前年比+0.9%、第1四半期GDPが前期比+1.5%となる見込み。カナダの2025年第4四半期は前期比-0.6%とマイナス成長に鈍化したが、今年1月以降は月次GDPも改善傾向にあり、今回はプラス転換が予想されている。カナダ中央銀行(BOC)は年内にも利上げに踏み切るとの見方があるため、GDPが予想以上の強い結果を示した場合、利上げ期待が高まりカナダドルの買い材料とされる可能性がある。
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