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スイスと英国の政策金利発表に注目

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スイスと英国の政策金利発表に注目
相場レポート

2025.06.19

NEW

2025.06.19

本日のポイント

  1. スイス・SNB政策金利(日本時間16時30分)

  2. 欧・要人発言(日本時間16時30分~)

  3. 英・BOE政策金利(日本時間20時00分)

東京時間では、米国とイランの軍事衝突への警戒感が強まり、リスク回避の米ドル買い・円買いが加速した。一部の米メディアが「トランプ米大統領がイランに対する攻撃を承認した」と報道。記者団から攻撃承認の事実について問われたトランプ米大統領は「戦争では状況が極端に変わることがあるため、最終決定は最後の最後に下す」との考えを述べ、イラン側の対応を見極めるために最終的な決定は保留にしていることを明らかにした。米軍はトランプ米大統領の指示で対イランの軍事作戦を進めており、18日には付近の海域に空母3隻を派遣。米国高官が数日以内にイランに攻撃する可能性があることを示唆したこともあり、緊張感が高まっている。米ドル/円(USDJPY)は、米ドル買いと円買いが入り乱れるなかで小幅に高値を切り上げ145円台前半で推移。リスクに敏感なオセアニア通貨は売り優勢となり、豪ドルとNZドルは対米ドルと対円で下げ幅を拡大した。アジア株は、中東情勢の緊迫化や米中の対立激化への警戒感で軒並み下落。特に香港株の下げが目立ち、政策金利を米国に追随させていることから前日のFOMCでの金利据え置きも売り材料と判断され、香港ハンセン指数(HK50)は今月2日以来の安値更新となった。国内株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.02%と反落。前日までの3日続伸分の利益確定売りや中東情勢に対するリスク回避の動きで、寄り付きから下げ幅を拡大。買いに繋がる新たな材料も見当たらず、売り一服後もじりじりと安値を切り下げる動きとなった。本日は米国が祝日で休場となるため、NY時間以降は流動性の低下が予想される。欧州時間前半にはスイスと英国の政策金利発表が予定されているため、欧州通貨の値動きが活発になる可能性があることに注意したい。

1. スイス・SNB政策金利(日本時間16時30分)

日本時間16時30分に、スイス国立銀行(SNB)が政策金利を発表する。今回は政策金利を現行の0.25%から0.00%(ゼロ金利)へ引き下げるとみられており、昨年3月から6会合連続で利下げを実施する見込み。スイスは前回3月の会合で政策金利を0.25%に引き下げたことで、日本を下回り世界最低金利となった。SNBの利下げ継続にはスイスフラン高によるインフレ率の低下が背景にあり、今月3日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)は前年比-0.1%を記録。2021年以来のマイナスインフレに転じたことで、6月会合での利下げの公算が高まった。シュレーゲルSNB総裁はインフレ率の下振れリスクやマイナスインフレに転じる可能性をこれまで複数回に渡って言及しており、為替介入やマイナス金利導入の可能性があることも表明している。今回の会合でマイナス金利への大幅利下げの可能性を見込む声は多くはないが、次回会合でさらなる利下げの可能性があるのか、声明文やシュレーゲルSNB総裁の記者会見から最新の利下げ見通しを確認したい。

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2. 欧・要人発言(日本時間16時30分~)

本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が複数予定されている。日本時間16時30分にラガルドECB総裁、日本時間17時30分にビルロワドガロー仏中銀総裁、日本時間18時00分にナーゲル独連銀総裁、日本時間18時45分にデギンドスECB副総裁が発言予定。ECBは次回7月会合で利下げを一時休止するとの見方が強まっており、ECB関係者らの発言に注目が集まっている。ラガルドECB総裁は「金融緩和サイクルが終わりに近づいている」との認識を示し、利下げ停止を示唆。デギンドスECB副総裁は現状のユーロ高相場とインフレ下振れリスクを楽観視する姿勢を示しており、市場が良い状態にあるとの考えを述べている。ユーロ圏の景気見通しや次回会合での利下げの可能性について具体的な見方が示されるのか注目したい。

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3. 英・BOE政策金利(日本時間20時00分)

日本時間20時00分に、イングランド銀行(BOE)が政策金利を発表する。今回の会合では政策金利を現行の4.25%に据え置くことが予想されている。BOEは昨年8月から2会合に1回のペースで緩やかな利下げを継続。前回5月の会合で0.25%の利下げが実施されており、経済の不確実性が払拭されない現状では従来の利下げペースを維持する可能性が高い。ただ、5月の会合では2名が0.50%の大幅利下げ、2名が金利据え置き、他のメンバーが0.25%の利下げを支持するなど意見が分かれており、今回もハト派メンバーが利下げを支持する可能性が考えられる。また、一部ではBOEが今年後半に利下げペースを加速させる可能性があることも指摘されているため、次回の利下げ時期や年内の利下げ回数について言及があるか確認したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。