中東情勢の不透明感に警戒

2026.05.26
2026.05.26
本日のポイント
欧・要人発言(日本時間22時00分)
米・S&P/ケース・シラー住宅価格指数(日本時間22時00分)
米・消費者信頼感指数(日本時間23時00分)
東京時間では、米国とイランの和平協議に対する不透明感が警戒され、原油高・米ドル高の動きがみられた。トランプ米大統領が交渉進展に言及したことで市場の期待感が高まる一方、依然として双方の主張に大きな隔たりがあり、不透明な状況が続いている。本日は米軍がイラン南部で自衛目的の攻撃を仕掛けたことが報じられ、WTI原油先物(OIL)が92ドルまで底堅く推移する動きを背景に、米ドル買い優勢の相場となった。昨日の米ドル/円(USDJPY)は、英国と米国の休場に伴い海外時間でほぼ動きをみせなかったが、東京時間に入ると米ドル買いが進み上昇。159円手前では上値を抑えられる動きが強まったが、午後には前日高値を上抜け、159円台にしっかりと乗せた。なお、氷見野日銀副総裁が利上げ継続の意向を示したことから円買いもみられ、クロス円全般はやや軟調な動きとなった。日経平均株価(JP225)は前日比-0.25%と反落。前日に史上最高値を更新する大幅上昇となった反動から、利益確定売りが先行。ただ、高値警戒感から軟調地合いではあるものの下値は堅く、徐々に下げ幅を縮小した。本日は連休明けの欧米参加者の動きを見極め、相場の方向性を探りたい。市場は引き続き中東情勢に左右される展開が予想されるため、突発的なヘッドラインには警戒する必要がある。
1. 欧・要人発言(日本時間22時00分)
日本時間22時00分に、スレイペン・オランダ中銀総裁の記者会見が予定されている。欧州中央銀行(ECB)の6月の利上げが確実視されるなか、それを後押しするようなタカ派的見解が出るか確認したい。週明けの昨日25日には、複数のECB関係者の発言が伝わった。ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁とオーストリア中銀のコッハー総裁はともに、中東情勢の改善がみられなければ6月に利上げを実施する準備があると発言。ラガルド総裁は利上げに関する明言は避けたものの、6月会合でインフレ見通しを引き上げる可能性があることを明らかにした。現状、ECBが6月会合での利上げは避けられないとの見方が優勢のため、本日も利上げを示唆する発言が聞かれるか注目したい。
2. 米・S&P/ケース・シラー住宅価格指数(日本時間22時00分)
日本時間22時00分に、米国の3月S&P/ ケース・シラー住宅価格指数が発表される。S&P/ ケース・シラー住宅価格指数は、米国の主要都市を対象に一戸建て住宅の価格変動を調査し、指数で示した指標。調査は主要10都市と主要20都市でそれぞれ実施されるが、一般的には20都市の結果が注目される。今回の市場予想は、前年比+0.90%と、前月から横ばいとなる見込み。前回2月は1.00%を下回る低水準へ低下し、軟調推移が続いている。米国の住宅市場には回復の兆しが見えていたものの、中東情勢の混迷が逆風となっているため、下振れリスクには特に注意したい。
3. 米・消費者信頼感指数(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に、米国の5月消費者信頼感指数が発表される。消費者信頼感指数は、米国の消費者を対象に景況感のアンケート調査を実施し、指数化した指標。同種の指標のミシガン大学消費者信頼感指数よりも調査範囲が広く、米国の消費者マインドを確認する際に重要視される。市場予想は92.0と、前回の92.8を下回る見込み。消費者信頼感指数は直近3ヶ月連続で改善がみられるが、先行して発表された5月のミシガン大学消費者信頼感指数は過去最低水準まで落ち込んでいるため、想定以上の弱い結果には注意が必要。予想と結果の乖離が大きいほど、米ドルが大きな反応を示す可能性がある。
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