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米・FOMC議事録と要人発言に注目

米・FOMC議事録と要人発言に注目

米・FOMC議事録と要人発言に注目
相場レポート

2025.05.28

NEW

2025.05.28

本日のポイント

  1. 米・リッチモンド連銀製造業指数(日本時間23時00分)

  2. 英・要人発言(日本時間24時00分)

  3. 米・FOMC議事録公表(日本時間27時00分)

東京時間では、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利発表を受けて、NZドルが上下に振れる動きとなった。RBNZは、市場予想通り6会合連続となる利下げを発表。声明文ではさらなる追加利下げの可能性も示唆されたが、チーフエコノミストのコンウェイ氏が「政策金利が中立ゾーンに入った」と発言したことで利下げ観測がやや後退し、NZドル買いが強まった。NZドル/円(NZDJPY)は政策金利発表直後に85.40円台まで下落したものの、利下げ期待が後退すると86.40円付近まで約1円の値幅で急伸。NZドル/米ドル(NZDUSD)も発表直後の一時的な売りから反発し、0.5980ドル目前まで上値を伸ばした。本日午後に行われた本邦の40年物国債入札(5,000億円程度)は、投資家需要が弱くやや低調な結果。昨日の東京時間に伝わった国債発行減額観測への期待から楽観的な見方となっていたが、応札に慎重な姿勢が示された。米ドル/円(USDJPY)は朝方から買いの勢いを強め144.70円台まで上昇したものの、国債入札が低調に終わると伸び悩み。しかし、徐々に米ドル買いが加速したことが後押しとなり、上昇の勢いが弱まってからも底堅く推移した。大きく上下に振れたNZドル以外の主要国通貨は、対円で方向感のない動きが継続。米ドル買いがやや強まったことで、対米ドルでは弱含んだ。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.00%(-1.71円)と小反落。前日の米株高の影響から大幅上昇で寄り付いたが、買い一巡後には利益確定売りに押されて失速。後場に入ると、本日の米株式市場引け後に予定されている米半導体大手エヌビディアの決算発表を前にした様子見ムードが広がり、積極的な買いには繋がらなかった。本日は市場を大きく動意づけるような重要指標の発表は予定されていないが、ロンドン時間以降は欧米の要人発言や複数の経済指標発表が予定されている。引き続き、トランプ米大統領の突発的な発言に警戒しつつ、欧米間や米中間の関税交渉の動向を注視したい。

1. 米・リッチモンド連銀製造業指数(日本時間23時00分)

日本時間23時00分に、5月のリッチモンド連銀製造業指数が発表される。リッチモンド連銀製造業指数は、米国のリッチモンド連銀管轄地域の製造業の景況感を調査した指標。新規受注・出荷・在庫・雇用などの項目についてアンケート調査を実施し、結果を指数化して示す。指数がプラスであれば景況感の拡大、マイナスであれば景況感の悪化と判断される。市場予想は-9。前回値の-13を上回るものの、3ヶ月連続でマイナス水準が続くとみられている。先立って発表された5月のニューヨーク連銀製造業景気指数は前月から小幅に悪化。フィラデルフィア連銀景況指数は改善したものの、マイナス水準が続いている。また、先週発表された米国の製造業PMIは前月比で予想以上の上昇がみられ、物価上昇によるコスト高や雇用の悪化が示唆される内容となった。結果が予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料と判断される可能性があるため、指標発表後はドルストレート銘柄の動向に注意したい。

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2. 英・要人発言(日本時間24時00分)

日本時間24時00分に、イングランド銀行(BOE)英中銀金融政策委員会(MPC)のピル委員の発言が予定されている。6月19日に予定されている次回会合での利下げの可能性について探りたい。先週発表された英国の4月消費者物価指数(CPI)が予想以上に強い結果となったことを受けて、BOEの利下げ観測がやや後退した。今月8日に開かれた会合では市場予想通り0.25%の利下げが発表されたが、2名が0.50%の大幅利下げ、2名が金利据え置きを支持しており、MPCメンバー内でも意見が分かれたことが明らかになっている。利下げに慎重なタカ派スタンスのピルMPC委員は据え置きを支持しており、先週の講演でも「利下げペースが速すぎる」と述べた。本日も同様にタカ派的な発言がみられた場合は、英ポンド買いを加速させる可能性があることに注意したい。

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3. 米・FOMC議事録公表(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、5月6日-7日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表される。議事録の詳細な内容から、FRBの利下げ見通しや金融政策スタンスについて確認したい。FRBは持続的なインフレ抑制を最優先に利下げを停止しており、次回6月会合でも据え置きがほぼ確実視されている。ボスティック・アトランタ連銀総裁は先日、関税による不確実性が落ち着くまで3~6ヵ月ほどかかる可能性があると指摘。7月会合も利下げを見送る可能性を示唆し、さらに年内の利下げ回数が1回となる可能性があることにも言及した。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も「9月まではどうなるかわからない」と述べたことで市場は利下げ再開時期を9月と織り込んでおり、今後の利下げペースや年内の利下げ回数の見通しについて注目が集まっている。議事録でも利下げに慎重な姿勢が強調された場合、市場は米ドル買いで反応する可能性があることを想定しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。