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注目イベント前の神経質な動きに注意

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相場レポート

2025.04.28

NEW

2025.04.28

本日のポイント

  1. 欧・要人発言(日本時間22時00分)

  2. 米・ダラス連銀製造業活動指数(日本時間23時00分)

  3. 米・NYオプションカット(日本時間23時00分)

東京時間では、多くの企業が大型連休入りで市場参加者が少ないことや、特段材料視される情報が伝わらなかったことで、方向感のない動きが続いた。米ドル/円(USDJPY)は朝方に143.80円台まで上値を伸ばしたものの、143.30円台まで急落。その後はすぐに下げ幅分を巻き戻す勢いで上昇した後に再び下落に転じるなど、方向感なく上下に振れる動きとなった。クロス円も同様に方向感なくわずかに値を切り上げる動き。薄商いで流動性が低いことから、やや値幅が出やすい傾向が確認された。米ドルがやや弱含んだため、主要国通貨は対ドルで買い優勢。ユーロ/米ドル(EURUSD)は底堅く、1.1380ドル台まで上値を伸ばした。金(GOLD)は売り優勢。徐々に高値を切り下げて小幅に推移しており、上値の重さが続いている。ビットコイン(BTCUSD)は朝方に一時9万3,000ドルを割り込む水準まで下落したものの、すぐに反発し9万4,000ドル台を回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比0.38%と続伸。前週末の米株式市場でナスダック(US100)が堅調に推移した流れを引き継ぎ、半導体関連銘柄を中心に買い優勢で寄り付いた。しかし、3万6,000円台を回復すると戻り待ちの売りに押されて上値が重い展開。市場参加者不足で積極的な買い戻しには繋がりにくく、徐々に上げ幅を縮小する動きとなった。今週後半に重要イベントを多数控えていることから、週の初めは様子見ムードで動意に繋がりにくい展開が予想される。引き続き、米中貿易摩擦に関する両者の発言や日米の関税交渉、為替問題などの報道には警戒しておきたい。

1. 欧・要人発言(日本時間22時00分)

日本時間22時00分に、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁とレーン・フィンランド中銀総裁の発言が予定されている。次回6月のECB理事会での利下げの可能性や、年内の利下げ見通しに関する発言があるか注目したい。レーン総裁は24日、さらなる利下げが必要になる可能性や、大幅利下げを選択肢から排除すべきではないとの考えを示し、6月会合での利下げを示唆する内容を発言。中立派のレーン総裁のハト派的な発言を受けて、市場では6月会合での利下げ観測が高まり、年内の利下げ幅の見通しが拡大した。また、ECBチーフエコノミストのレーン専務理事も利下げの余地がまだあるとの見解を示しており、「金利は常に25bpで動くとは限らない」と発言している。現時点でECBは6月会合でも追加利下げを実施するとみられているが、利下げを示唆するような発言や大幅利下げの可能性について言及があった場合はユーロが売られる可能性があることに注意したい。

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2. 米・ダラス連銀製造業活動指数(日本時間23時00分)

日本時間23時30分に、4月のダラス連銀製造業活動指数が発表される。ダラス連銀製造業活動指数は、ダラス連銀の管轄区内であるテキサス州の製造業の景況感を調査した指標。テキサス州の製造業約100社を対象に、新規受注・在庫・出荷・雇用などの項目についてアンケート調査を実施し、前月からの増減を指数で示す。テキサス州の製造業は、生産量でカリフォルニア州に次いで全米2位、輸出製品の生産量は首位を誇るため、米国の製造業の景況感を確認するうえで注目度が高い。市場予想は-14.1。前月の-16.3からやや改善が見込まれるものの、依然としてマイナス水準が続くとみられる。先行して発表された4月のニューヨーク連銀製造業景気指数は前月から小幅に改善、4月のフィラデルフィア連銀景況指数とリッチモンド連銀製造業指数は予想以上の悪化を示している。市場予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの動きを示す可能性があることを想定しておきたい。

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3. 米・NYオプションカット(日本時間23時00分)

日本時間23時00分頃は、NYオプションカット前後の値動きに注意したい。NYオプションカットとは、ニューヨーク市場での通貨オプション権利行使の期限時刻のことを指し、カットオフタイムとも呼ばれる。NYオプションカットの時間帯はオプション取引の権利行使によってポジションの損益が確定することから、市場参加者の様々な思惑によって為替変動が生じやすい点に注意が必要。米ドル/円(USDJPY)は、143.85円と144.00円に控えるオプションが目先のレジスタンスとして意識されている。下値は143.00円に大きめのオプションが控えているため、オプションの価格帯を意識した143円台でのレンジ推移が継続するか注目したい。ユーロ/米ドル(EURUSD)では、1.1330ドル・1.1325ドル・1.1300ドルのオプション付近でそれぞれ反発がみられている。サポートとして意識される動きになるか注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。