米・ISM製造業景況指数と月初のフローに注意

XMTrading(エックスエム)

XMTrading

XM公式アプリ

セーシェル金融庁(SC:FSA)公式認定ブローカー(証券ディーラーライセンス番号SD010)

米・ISM製造業景況指数と月初のフローに注意

米・ISM製造業景況指数と月初のフローに注意

米・ISM製造業景況指数と月初のフローに注意
相場レポート

2025.03.03

NEW

2025.03.03

本日のポイント

  1. 欧・消費者物価指数(日本時間19時00分)

  2. 米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)

  3. 英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)

東京時間では、ユーロが底堅く推移。先週末に開かれた米国とウクライナの首脳会談が決裂で終わったことで大幅なユーロ安となったが、その後に欧州首脳会議が開かれ、ウクライナ支援の前向きな動きが見られたことから買戻しが入った。ユーロ/米ドル(EURUSD)は先週末に約2週間振りの安値となる1.0360ドル付近まで下押したものの、週明けは大きく上窓を開けてスタート。大幅に上値を伸ばすほどの勢いは見られないが、オセアニア時間から買いが継続し、下値しっかりの底堅さが確認された。一方で、リスク回避の動きが後退したことから米ドルと円は売り優勢。米ドル/円(USDJPY)は朝方に一時151円台を回復したが、仲値にかけて円買いが強まり、150円台前半で横ばい。クロス円も米ドル/円(USDJPY)に連れて下落し、その後は方向感なく横ばいが続いた。金(GOLD)は買い戻されて上昇。週末に急上昇したビットコイン(BTCUSD)は9万2,000ドル台をしっかり維持する底堅さが見られた。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比1.70%と大幅反発。前週末に米国株が上昇したことや、リスク回避で半導体関連の主力株が急落していたことへの反動で買戻しが加速し、買い優勢で取引を終えた。本日は欧米の重要指標発表が予定されている。引き続き、トランプ米大統領の関税発言やウクライナ情勢に関する報道に警戒し、値動きを慎重に捉えたい。

1. 欧・消費者物価指数(日本時間19時00分)

日本時間19時00分に、ユーロ圏の2月消費者物価指数(HICP)が発表される。HICPは、ユーロ圏の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を月毎に測定した指標。ユーロ圏全体のインフレ傾向を把握する上で重要度が高く、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を決定する上で注視する指標の1つである。市場予想は、前月比が2.3%、前年比が2.5%。いずれも前月から伸び率が鈍化する見込み。先行して発表された欧州各国の消費者物価指数(CPI)は、フランスとイタリアが下振れ、注目度の高いドイツは上振れとなっている。ECBの政策金利発表後を6日(木)に控えているだけに、今回のHICPの結果次第ではユーロが大きく反応する可能性があることに注意したい。

XM FX通貨ペアの詳細はこちら

2. 米・ISM製造業景況指数(日本時間24時00分)

日本時間24時00分に、米国の2月ISM製造業景況指数が発表される。ISM製造業景況指数は、全米供給管理協会(ISM)が米国の製造業購買担当者を対象に景況感のアンケート調査を実施し、指数化した指標。毎月第1営業日に発表されており、第3営業日に発表されるISM非製造業景況指数とともに米国の景気先行指標として注目度が高い。市場予想は、前回の50.9から50.5へやや悪化することが見込まれている。米国では最近の弱い経済指標から景気後退が懸念されており、予想値を下回る結果となれば米ドル売りに振れる可能性が考えられる。今週末には米雇用統計の発表も控えているため、その先行指標として注目したい。

XMのドル円取引の詳細はこちら

3. 英・月初のロンドンフィックス(日本時間25時00分)

本日は月初めの営業日となるため、日本時間25時00分のロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連したフローに注意したい。ロンドンフィックスは、ロンドン市場における東京時間の仲値(日本時間9時55分)に相当する時間のことを指す。金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートが決定する時間帯であるため、市場参加者の様々な思惑から一方的な値動きや突発的な価格変動が生じやすい。特に月末や月初はユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などの欧州通貨関連銘柄の値動きが活発になりやすいため注意が必要。また、金(GOLD)の現物取引レートが決定する時間帯でもあるため、金(GOLD)の価格が変動しやすいことにも注意したい。

XMのGOLD(ゴールド)取引の詳細はこちら

アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。