2025.01.30
2025.01.30
欧・第4四半期GDP(日本時間18時00分~)
欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)
米・第4四半期GDP(日本時間22時30分)
東京時間では、円全面高の展開。春節の連休入りでアジアの市場参加者が少ない中、本邦勢参入後に円買いが加速する動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は155.20円付近から154.30円を割り込む水準まで急落。約1円近い下落後は戻りも限定的で、154.50円付近での小動きにとどまった。クロス円も揃って下げ幅拡大。売り一服後は米ドル/円(USDJPY)と同様に戻りは鈍く、安値圏で推移した。円買いに振れるような目立った材料は見られないが、日本時間午後に行われる氷見野日銀副総裁の講演への警戒感や月末に絡んだ調整の動きが生じている可能性が考えられる。オセアニア通貨は弱含み。豪州4大銀行が揃って2月の利下げ予想を発表したことを受けて、豪ドルやNZドルは対ドルと対円で売りが加速した。一方で、利下げ期待の高まりから豪州株は続伸し、豪ASX200(AUS200)は昨年12月2日以来となる高値更新となった。ビットコイン(BTCUSD)は上昇。昨日のFOMC後に買いが加速し、東京時間でも流れを継続して10万5,000ドル台を回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.25%で続伸。前日の米株安の影響を受け寄り付きは下落して始まったものの、一部のハイテク株が切り返し、買いを牽引。その後は方向感なくもみ合いが続いた。本日は欧州の政策金利やGDP(国内総生産)など注目度の高い指標発表が複数予定されている。地合いの弱さが続くユーロの下振れリスクに警戒したい。
本日はドイツとユーロ圏の第4四半期GDP(国内総生産)の速報値が発表される。日本時間18時00分にドイツ、日本時間19時00分にユーロ圏が発表予定。市場予想では、ドイツは前期比で-0.1%、前年比で-0.3%と、いずれも前回値からの鈍化が予想されている。ユーロ圏は、前期比で0.1%、前年比で1.0%と、前期比で前回値を下回る見込み。GDPは、各国の経済成長率を確認する上で特に重要視されている指標であり、景気動向を把握する上で市場注目度が高い。特に欧州では成長率の鈍化が懸念されているため、結果と予想の乖離が大きければユーロ/米ドル(EURUSD)やユーロ/円(EURJPY)が神経質に反応する可能性があることに注意したい。
日本時間22時15分に、欧州中央銀行(ECB)による政策金利発表が予定されている。今回の理事会では0.25%の利下げがほぼ確実視されており、現行の3.15%から2.90%へ引き下げられる見込み。ECBは今回の理事会以降に年内あと3回の利下げを実施すると見られており、金利先物市場では織り込み済みである。ユーロ圏では景気後退懸念やトランプ米大統領の関税政策に対する警戒感が高まっており、ラガルド総裁がこれらについてどのような見解を示すのか注目したい。また、日銀の利上げ期待やFRBの金利据え置き観測が浮上している状況下では、利下げ継続を維持すると見られるECBとの間で金利の方向性が異なり、ユーロにとって売り圧力となる可能性も考えられる。声明文やラガルド総裁の会見から、今後の利下げペースについての見通しを確認したい。
日本時間22時30分に、米国の第4四半期GDP(国内総生産)の速報値が発表される。GDPは、米国内で新たに生産された財やサービスの合計金額をもとに示される指標。個人消費・住宅投資・政府支出などの複数項目で構成されており、米国内の生産活動や景気動向を確認する上で重要度が高い。今回の市場予想は、前回値(前期確報値)の3.1%から2.6%へ鈍化見込み。同時に発表される個人消費も前回からの鈍化が予想されており、コアPCEでは伸び率加速が見込まれている。また、同時刻には新規失業保険申請件数の発表も控えているため、指標発表直後は米ドルが大きく動意づく可能性が考えられる。米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄を中心に、市場の反応を注視してトレードチャンスを窺いたい。
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