欧・ダボス会議での講演に注目

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欧・ダボス会議での講演に注目

欧・ダボス会議での講演に注目
相場レポート

2025.01.22

NEW

2025.01.22

本日のポイント

  1. 欧・要人発言(日本時間18時15分~)

  2. 米・景気先行指数(日本時間24時00分)

  3. 米・20年債入札(日本時間27時00分)

東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は底堅く推移。朝方にトランプ米大統領が中国とEUに対しても追加関税を課す可能性があると警告したことが報じられると、市場は米ドル買いで反応。米国のインフレ懸念の高まりによる米ドル買いと、貿易摩擦や関係悪化を危惧したリスク回避の円買いの動きがやや見られたが、米ドル/円(USDJPY)は上値を伸ばし米ドル全面高の流れとなった。米ドル/円(USDJPY)の上昇に連れてクロス円も揃って上値を伸ばす動き。ユーロ/米ドル(EURUSD)はNYカットオプションが観測される1.0400ドル付近で下値を支えられ、小幅な横ばいで推移した。上昇の勢いが続く金(GOLD)はさらに続伸し、昨年11月1日以来の高値更新。昨日の海外市場で買いが先行したビットコイン(BTCUSD)はやや弱含んだが、10万5,000ドル台を維持する底堅さが確認された。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比1.58%で3日続伸。昨日の米株式市場で主要3指数が揃って上昇したことや、トランプ米大統領の関税政策への過度な警戒感が後退したことを受けて、寄り付きから買い優勢でスタート。その後も勢いを落とすことなく高水準を維持し、600円超の大幅続伸で取引を終えた。本日は、ダボス会議での講演を中心に、欧州中央銀行(ECB)関係者らの発言に注目が集まっている。対米での関係悪化や関税政策が実施された際の景気後退懸念が囁かれる中、ECB関係者がどのような見解を示すのか注目したい。

1. 欧・要人発言(日本時間18時15分~)

本日は欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの講演に注目したい。日本時間18時15分に仏中銀のビルロワドガロー総裁、日本時間19時30分にオランダ中銀のクノット総裁、日本時間21時30分にフィンランド中銀のレーン総裁、日本時間22時00分にアイルランド中銀のマクルーフ総裁、日本時間24時05分にラガルドECB総裁、日本時間27時30分に独連銀のナーゲル総裁が講演予定。欧州では今月30日に政策金利発表を控えており、追加利下げ観測が高まっている。昨日はハト派のビルロワドガロー仏中銀総裁とタカ派のナーゲル独連銀総裁が揃って利下げを示唆する内容を発言しており、市場では次回会合での追加利下げを確実視する見方が広まっている。また、トランプ米大統領が欧州製品に対して関税を課す可能性があることに警戒感が高まっており、ユーロの売り要因となっている。本日のECB理事会メンバーの講演で、今後の欧州経済と利下げ見通しについてどのような見解が示されるのか注目したい。

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2. 米・景気先行指数(日本時間24時00分)

日本時間24時00分に、米国の12月景気先行指数が発表される。景気先行指数は、週平均労働時間や消費財受注など、景気に先行して動く10項目の指数から算出した指標。米国の民間非営利調査機関であるコンファレンスボードが発表する指標で、米国の景気動向を探る上で重要度が高い。今回の市場予想は、前回値の0.3%を下回る0.0%と見込まれている。今後の景気の方向性や転換点を確認できる注目度の高い指標であるため、発表後の米ドルの動きに注意したい。

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3. 米・20年債入札(日本時間27時00分)

日本時間27時00分に、米財務省による20年債入札(130億ドル)が予定されている。注目度の高い長期国債入札前には、入札を控えて債券市場での需給に変化が見られる可能性があるため注意したい。今月実施された10年債・30年債入札は好調な結果となり、債券市場では買い優勢となった。特に30年債入札は非常に強い結果が示され、高水準を維持していた米長期金利は低下に転じている。債券価格と金利は逆相関の関係にあることが知られているため、好調な入札結果は長期金利の低下、低調な入札結果は長期金利の上昇に繋がる可能性が高い。長期金利の変動は米ドルの動きに影響を与えるため、国債入札後の金利と為替の動向を確認しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。