2025.01.21
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2025.01.21
独・ZEW景況感調査(日本時間19時00分)
米・主要企業の決算発表(日本時間20時00分~)
加・消費者物価指数(日本時間22時30分)
東京時間では、トランプ米新政権の関税報道を受けてカナダドルとメキシコペソが急落。トランプ大統領が2月1日にカナダとメキシコに対して25%の関税を課すことを検討中との報道が伝わり、警戒感が広がった。これを受けて、米国のインフレ懸念が高まったことによる米ドル買いとリスク回避の円買いが加速。カナダドルとメキシコペソは対ドルと対円で大幅に値を下げる展開となった。米ドル買いと円買いが加速したことで米ドル/円(USDJPY)は乱高下。朝方の安値154.900円付近から一時156.240円台まで急伸するも、その後は上げ幅以上の下落を見せるなど、激しい値動きが展開された。円買いが先行したことで、クロス円は揃って下げ幅拡大。金(GOLD)は買いが先行し、昨年11月6日以来の高値更新となる2,729ドル台まで急伸した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.32%で続伸。トランプ米新政権の関税報道が伝わるとリスク回避の売りが加速する場面が見られたが、後場は買い優勢で始まり、半導体関連銘柄が堅調に推移したことを支えに持ち直した。本日はカナダの12月消費者物価指数(CPI)が発表される予定。東京時間で大きく値を下げたカナダドルの動向を注視したい。
日本時間19時00分に、ドイツの1月ZEW景況感調査が発表される。ZEW景況感調査は、民間調査会社の欧州経済研究センター(ZEW)がドイツの今後6ヵ月の景気見通しについて調査した指標。基準値の0を上回れば好況、下回れば不況と判断される。今回の市場予想は、前回値の15.7から15.3へと悪化が見込まれる。ドイツの経済指標の中でも特に注目度が高いIfo景況感指数の先行指標として注目されるため、予想下回る結果となれば欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が高まる可能性があることに注意したい。同時刻に、ユーロ圏全体のZEW景況感調査も発表される。
連休明けとなる本日の米株式市場では、日本時間20時00時頃~引け後にかけて複数の決算発表が予定されている。中でも、引け後に発表されるネットフリックスの決算発表に注目が集まっている。先週の米株式市場では、大手銀行の決算発表が軒並み好調だったことから、相場の上げ幅を拡大する結果となった。トランプ新政権の発足を受け、期待買いが広がる可能性が考えられるが、今後の関税政策など不透明な部分もあるため、過度に相場を動かす要因とはなりにくいとも予想できる。為替市場では、昨日の大統領就任式後の米ドル売りから東京市場で米ドル買いに転じている。本日は金利と為替の動向を睨みながらトランプ新政権に関する突発的な報道に注意してトレードチャンスを窺いたい。
日本時間22時30分に、カナダの12月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、カナダ国内において消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定し、指数化した指標。カナダ国内での購買傾向やインフレ率を測るための重要指標として注目度が高い。今回の市場予想は、前月比で前回の0.0%を下回る-0.4%、前年比では前回と同水準の1.9%となる見込み。カナダのCPIの上昇率は鈍化傾向にあり、経済の軟化から今後も物価上昇率の低下が続く可能性が指摘されている。今回の結果で予想外にインフレ率の上昇が見られなければ、今月29日に予定されている政策金利発表で追加利下げが実施される可能性が高まると考えられる。
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