2025.01.17
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2025.01.17
欧・要人発言(日本時間19時00分~)
米・住宅着工件数(日本時間22時30分)
米・鉱工業生産(日本時間23時15分)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は買戻しの動き。本邦勢参入後は売りが強まり、一時155円を割り込む場面が見られたが、その後はじり高の流れで上値を伸ばした。クロス円は、米ドル/円(USDJPY)に連れてスイスフラン/円(CHFJPY)やカナダドル/円(CADJPY)が強含み。英ポンドと豪ドルが弱含んだことで、英ポンド/円(GBPJPY)と豪ドル/円(AUDJPY)は上昇幅が広がらず横ばいとなった。午後に入り米ドル買いが強まると、ドルストレートは対ドルで下落。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)は揃って下げ幅を広げた。ビットコイン(BTCUSD)は堅調に推移。上昇基調が継続し、一時10万2,000ドルに到達する動きを見せた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.31%で反落。昨日の米株式市場で主要3指数が下落したことを受け、ハイテク株を中心に売りが先行。下値は3万8,000円付近でしっかり支えられるものの、来週に控える重要イベント前のポジション調整や円高への警戒感から買い控えムードが広がった。金融市場では、週明け20日に予定されているトランプ次期大統領の就任式を前に、様子見の動きが見られている。本日は相場を大きく動意づけそうなイベントもなく、米国は明日から3連休入りとなるため、ポジション手仕舞いの動きや様子見ムードが広がる可能性が考えられる。
欧州時間では、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの発言に注目したい。日本時間19時00分にドイツ連銀のナーゲル総裁、日本時間19時30分にスペイン中銀のエスクリバ総裁がそれぞれ講演を行う。昨日公開されたECB理事会議事要旨では、12月会合において全メンバーが0.25%の利下げに賛成したことや、一部のメンバーは0.50%の大幅利下げについての議論を支持したことなどが明らかとなった。想定通り利下げの可能性を示唆するような内容であったが、ECBの追加利下げについて市場ではすでに織り込み済みのため、今度はタカ派メンバーがどの程度タカ派的見解を示すのか注目したい。ECBのタカ派メンバーであるオーストリア中銀のホルツマン総裁は、今週出席した会議でインフレ上昇リスクへの懸念を述べ、過度に急激な利下げを実施することは不可能と発言。同じくタカ派メンバーであるドイツ連銀のナーゲル総裁がどの程度タカ派的見解を述べるのか注目したい。現状のユーロの地合いでは、タカ派メンバーの発言からタカ派色が弱まった際に売り圧力が強まる可能性があることを想定しておきたい。
日本時間22時30分に、米国の12月住宅着工件数が発表される。住宅着工件数は、1ヵ月で建設が開始された新築住宅戸数を集計した指標。米商務省センサス局が調査し、一戸建てと集合住宅に分け、各地域ごとに集計する。今回の市場予想は、前回の128.9万件を上回る132.5万件となる見込み。同時に発表される建設許可件数は、前回からの減速が見込まれる。住宅着工件数は、新築住宅販売戸数や中古住宅販売戸数など住宅関連指標の先行指標として注目度が高い。景気全般や個人消費への影響力が高いため、米国の経済情勢を確認する上で注目しておきたい。
日本時間23時15分に、米国の12月鉱工業生産が発表される。鉱工業生産は、米国の製造業鉱工業部門の生産動向を指数化した指標。米国の景気動向を測るための需要指標であり、GDPとの相関性が知られている。今回の市場予想は、前回値の-0.1%を上回る0.3%となる見込み。鉱工業生産は、米連邦準備制度理事会(FRB)が直接調査する指標であるため、市場からの注目度が高い。予想を上回れば米ドル買い、下回れば米ドル売りの材料となるため、同時に発表される設備稼働率の結果とあわせて注目しておきたい。
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