2025.01.16
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2025.01.16
米・主要企業の決算発表(日本時間21時00分~)
欧・ECB理事会議事要旨公表(日本時間21時30分)
米・小売売上高(日本時間22時30分)
東京時間では、円買いの流れが継続。日銀の早期利上げ期待が高まったことで昨日の東京時間から円買い圧力が強まっており、本日も流れを継続する展開となった。米ドル/円(USDJPY)は仲値にかけて一時買いが入るも、その後は売りに転じ、155.220円付近まで下値を拡大。しかし、急落の反動もあり午後には買戻しの動きが強まった。ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円も、米ドル/円(USDJPY)に連れて売り優勢。豪ドル/円(AUDJPY)や豪ドル/米ドル(AUDUSD)は、午前に発表された豪・雇用統計が予想を上回ったことで一時買いが強まったが、上昇一服後は売りが加速し下げ幅を拡大した。上昇基調が続く金(GOLD)は一時2,700ドルを回復し、その後は売りが先行。ビットコイン(BTCUSD)も上げ幅を拡大しており、再び10万ドルを回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.33%で6日ぶりの反発。昨日の欧州株式市場と米株式市場で主要株価指数が大きく上昇したことを受け、寄り付きから買い優勢でスタート。日銀の早期利上げ観測や円高への警戒感が高まることで上値の重さは見られるものの、押し目ではしっかり買いが入る底堅さが確認された。各国の政策金利発表を控え、目先では週明けのトランプ次期大統領就任後の政策発表に注目が集まっている。来週以降の重要イベントを前に、大きく動きにくい展開が広がる可能性も想定しておきたい。
米国では決算シーズンに突入しており、本日も主要企業の決算発表が複数予定されている。寄り付き前の日本時間21時00頃にバンク・オブ・アメリカ、日本時間22時00分頃にモルガン・スタンレーと、昨日に続き米大手銀行の決算発表に注目したい。昨日の米株式市場では米大手4行の決算が発表され、いずれも予想を上回る好結果から買いが広がり相場を押し上げた。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループでは、主にトレーディング事業の業績好調が追い風となり、米大統領選に絡んだ米金利の変動や相場の乱高下が利益拡大を後押しする結果となった。これを受けてNYダウ(US30)は大幅上昇し、S&P500(US500)やナスダック(US100)も揃って上昇。本日も米大手銀行の決算が好結果に終われば、国内メガバンクの株価にも影響を与える可能性が考えられる。NY時間での株価の値動きに注目したい。
日本時間21時30分に、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨が公表される。前回12月12日に開催されたECB理事会の議事要旨であり、今月30日に予定される政策金利発表に向けて利下げ見通しを見極める材料として注目したい。ECBはこれまで3会合連続で0.25%の利下げを実施。次回理事会を2週間後に控え、最近ではECBメンバーから追加利下げを示唆するような発言が伝わっている。本日発表される議事要旨でもややハト派寄りの意見が述べられる可能性を想定し、次回理事会での追加利下げを示唆するような内容があるか確認したい。
日本時間22時30分に、米国の12月小売売上高が発表される。小売売上高は、米国内の小売業やサービス業の売上高を月毎に集計した指標。米国では個人消費がGDPの約7割程度を占めるため、個人消費の動向を探る上で小売売上高は注目度が高い。今回の市場予想は、前月比が0.6%と、前回の0.7%を下回る見込み。月毎の変動が大きい自動車を除いたコア部門では、前回の0.2%を上回る0.4%と予想されている。予想からの上振れは米ドル買い、下振れは米ドル売りの材料と判断される可能性があるため、指標発表後は米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄の値動きに注目したい。
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