2024.12.25
2024.12.25
クリスマス休暇で閑散相場
米ドル/円(USDJPY)相場の見通し
ビットコイン(BTCUSD)相場の見通し
東京時間では、植田日銀総裁の発言を受けて米ドル高・円安の動き。植田総裁は先週の会見と同様に春闘へ向けた動きや次期トランプ政権について言及し、2%の物価目標と賃上げを定着させることが重要であると述べた。講演後に米ドル/円(USDJPY)は薄商いのなかじりじりと上値を伸ばし、156円台後半から157.370円付近まで上昇した。ユーロ/米ドル(EURUSD)はNY市場終値からほぼ値動きが見られず膠着状態。昨日の海外市場で急上昇したビットコイン(BTCUSD)は、狭いレンジ内で底堅さを見せながら小幅に推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.24%で反発。昨日の米株式市場で主要3指数が上昇したことを受けて買い優勢で始まるものの、材料難や手控えムードで上値は限定的な動きとなった。本日はクリスマス休暇で主要各国の金融市場が取引休止となる。仮想通貨市場は通常通りオープンしているが、流動性が大きく低下しているため、突発的な値動きには十分警戒したい。
本日25日は、世界各国の金融市場がクリスマス休暇で取引休止となる。海外市場では、アメリカ・カナダ・英国・EU各国などの主要国の各市場が終日休場となるため、年中無休で稼働する仮想通貨市場のみ取引可能。例年この時期は、クリスマスから年末年始にかけて徐々に休暇入りする投資家が多く、閑散相場が見込まれている。市場流動性が大きく低下するため、スプレッドの拡大や相場の急変動に注意が必要。また、月末フローに絡んだリバランスの影響で大口注文が入りやすい状況でもあるため、トレードの際はリスク管理に十分注意したい。
2024年の米ドル/円(USDJPY)相場は、1年を通して激しい値動きが展開された。年初の140円台から円安が加速し、7月には161円台後半まで到達。その後は円高に振れ一時139円台まで値を下げたものの、再び米ドル高・円安基調が続き今月には157円台まで回復した。財務省による為替介入が警戒される水準まで値を戻しているが、今後はトランプ政権や日米金利差を睨んだ動きにくい展開が予想される。今月開催された日米の会合後の会見では、米国の来年以降の利下げペース減速や日銀の次回追加利上げの可能性が示唆され、米ドル/円(USDJPY)相場がどちらに振れるか方向性が掴みにくい状況が見込まれる。しかし、来年1月20日に発足するトランプ政権の政策や発言次第では円高が急伸する可能性も考えられるため、年内は足元の日米金利差を見据えながら両者の今後の金融政策や利下げ見通しを探る展開となりそうだ。
2024年はビットコイン(BTCUSD)にとって大躍進の1年となった。約4年に1度訪れる半減期が4月に予定されていたことで、2月後半から期待買いで大きく上昇し7万ドルに到達。さらに、11月上旬に迎えた米大統領選でトランプ氏が当選したことで史上最高値となる10万ドルを突破し、年初の4万ドル付近から2倍以上の値上がりとなった。12月後半には急速な上昇が落ち着きやや調整の動きが見られるが、来月20日に予定されるトランプ氏の大統領就任以降の大統領令に注目が集まっている。一部報道では、米国の仮想通貨業界関係者がトランプ氏に対して、選挙戦での公約通り仮想通貨政策に関する大統領令を早期に発令するよう働きかけていると報じられている。トランプ氏が打ち出す政策次第では、再びビットコイン(BTCUSD)が大きく買われる相場が訪れるかもしれない。
最近のレポート 記事一覧
2025.04.21
NEW
米・連休明けのNY勢の動向を注視
米・連休明けのNY勢の動向を注視
2025.04.18
NEW
グッドフライデーで閑散相場
グッドフライデーで閑散相場
2025.04.17
NEW
欧・政策金利発表と利下げ見通しに注目
欧・政策金利発表と利下げ見通しに注目
2025.04.16
NEW
加・政策金利発表と総裁記者会見に注目
加・政策金利発表と総裁記者会見に注目
2025.04.15
NEW
関税への過度なリスクは後退するも警戒感は継続
関税への過度なリスクは後退するも警戒感は継続
2025.04.14
NEW
半導体関税とリスク回避の円高に警戒
半導体関税とリスク回避の円高に警戒
2025.04.11
米・生産者物価指数と要人発言に注目
米・生産者物価指数と要人発言に注目
2025.04.10
米・消費者物価指数と債券市場の動向を注視
米・消費者物価指数と債券市場の動向を注視
2025.04.09
関税発動によるリスク回避の動きを警戒
関税発動によるリスク回避の動きを警戒
2025.04.08
突発的な関税報道に警戒
突発的な関税報道に警戒