2024.12.24
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2024.12.24
クリスマスを控えた流動性低下に注意
米・リッチモンド連銀製造業指数(日本時間24時00分)
米・5年債入札(日本時間25時30分)
東京時間では、午前に加藤財務相が「為替の過度な変動に対して適切に対応する」と発言したことが伝わり、円買いが先行。米ドル/円(USDJPY)は、仲値にかけて157.380円付近まで上昇したものの、その後の円安けん制発言を受けて156.890円台まで値を下げた。米ドル/円(USDJPY)に連れて、ユーロ/円(EURJPY)や豪ドル/円(AUDJPY)などのクロス円銘柄も下落。ユーロ/米ドル(EURUSD)はじりじりと下値を広げるも、前日につけた安値1.03890ドル付近がサポートとなり下げ渋る展開となった。上値の重かった金(GOLD)には買いが入り2,621ドル台を回復。ビットコイン(BTCUSD)は方向感が乏しく限定的な値動きとなった。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.32%で取引終了。昨日のNY市場で米株主要3指数が揃って上昇したことを受けて買い優勢でスタートしたものの、すでにクリスマス休暇入りした市場参加者も多く、積極的な買いは継続せずに終えた。本日はクリスマスイブのため、多くの市場で休場や短縮取引となる予定。明日はほぼ全ての市場が休場となるため、流動性低下によるリスクやポジション調整の動きに注意してトレードチャンスを窺いたい。
クリスマスを明日に控え、前日となるクリスマスイブから多くの市場で休場や短縮取引が予定されている。欧州では、ドイツ・スイス・イタリアなどが休場、イギリス・フランス・スペインなどが短縮取引となり閉場時間が繰り上がる。米国も短縮取引となるため、本日の海外市場から明日にかけては市場の流動性が大きく低下することが予想される。流動性低下時には、スプレッド拡大や突発的な値動きなどのリスクが高まることに注意が必要。経済指標発表後や重要ニュースが飛び込んできた際は、普段以上に相場が神経質に反応する可能性があることに注意したい。
日本時間24時00分に、12月の米・リッチモンド連銀製造業指数が発表される。リッチモンド連銀製造業指数は、リッチモンド連銀の管轄地域であるヴァージニア州・ノースカロライナ州・サウスカロライナ州・メリーランド州の製造業部門の景況感を指数化した指標。0を基準とし、指数が0を上回ると好況、下回ると景況感の悪化を示す。今回の市場予想は、前回の-14から-10へとやや改善が見込まれている。クリスマスウィークの閑散相場のなか、米ドルを動意付ける材料になるか注目したい。
日本時間27時00分には、米財務省による5年債入札(700億ドル)が予定されている。国債入札前には、入札を控えて債券市場での需給に変化が見られる可能性があるため注意したい。昨日実施された2年債入札(690億ドル)は、最高落札利回り4.335%、応札倍率2.73倍と需要の強さが示されたものの、国債相場は安値圏での推移となった。低調な債券相場に反して米10年債利回りは上昇。米ドルも高水準を維持する結果となった。本日はクリスマス前日で市場の流動性低下が予想されるため、入札結果が好調もしくは低調となった場合にドルストレート銘柄が突発的に値幅を広げる可能性があることに警戒しておきたい。
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