2024.11.18
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2024.11.18
欧・複数の要人発言(日本時間17時00分~)
加・住宅着工件数(日本時間22時15分)
米・週明けの株式市場(日本時間23時30分~)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は上値が重い展開。本日は植田日銀総裁の講演が予定されていたため、次回12月会合に向けてタカ派的な発言が出るとの思惑から朝方はやや円買いが強まった。しかし、講演では目新しい発言はなく、タカ派的なメッセージもなかったことから米ドル買い・円売りが進行。一時155.140円付近まで上昇したものの、155円台に乗せると売り圧力が強く、その後は154円台前半まで押し戻された。ユーロ/米ドル(EURUSD)は方向感なく小幅に推移。目立った材料が見当たらず、動意に欠ける展開が続いた。ビットコイン(BTCUSD)は再び90,000ドル台を回復。下落が続いていた金(GOLD)は、週明けは買い優勢でのスタートとなった。株式市場では、前営業日比で大幅反落。先週末の米株式市場でハイテク株の売りが強まったことから売り先行で開幕し、その後も巻き返すことなく取引を終えた。
本日は欧州金融当局者の発言が複数予定されている。日本時間17時00分には独連銀のナーゲル総裁、日本時間18時00分にはアイルランド中銀のマクルーフ総裁、日本時間22時00分にはECBチーフエコノミストの専務理事とギリシャ中銀のストゥルナラス総裁、日本時間27時30分にはECBのラガルド総裁が発言する。本日のECB関係者の発言では、来月に控える次回ECB理事会での利下げ見通しや米国のトランプ新政権への見解などに注目が集まりそうだ。また、ドイツでは連立政権の崩壊により来年2月に総選挙を行うことが発表されており、政局の不安定さに懸念が高まっている。独連銀のナーゲル総裁から今後の経済見通しについてどのように語られるのか注目したい。
日本時間の22時15分には、カナダの住宅着工件数が発表される。カナダ国内で新規に建設開始された建物の増減数を測定する指標で、前月比の増減から住宅投資の状況や景気動向が確認できる。今回の事前予想では、先月の22.38万件から24万件へ増加見込み。カナダでは、9月のインフレ率が大幅に低下したことを受け、経済成長を後押しするために10月会合で0.50%の大幅利下げに踏み切った。次回12月会合でも追加利下げが実施されることが予想されており、最新の景気動向から利下げ幅を織り込む動きとなりそうだ。
週明けの米株式市場では、先週末に続いたトランプトレードの調整の動きが継続されるのか注目したい。米大統領選に伴い大きく上昇していた株式市場では、パウエルFRB議長が利下げを急がない考えを示したことが後押しとなり、調整売りが優勢となった。先週末にはNYダウ(US30)・S&P500(US500)・ナスダック(US100)が揃って前日比マイナスで取引終了。特にナスダック(US100)では、半導体製造装置の「アプライド・マテリアルズ」の決算を受けて売りが強まったことで-2.24%の大幅安となった。また、トランプ氏がワクチンに懐疑的な見方を示すことで知られるロバート・ケネディ・ジュニア氏を次期米保健福祉長官に指名したことから、ワクチン株も下落。今後の利下げ見通しやトランプ新政権に関するニュースを注視しながら、株式市場の動向を探りたい。
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