2024.10.31
2024.10.31
欧・消費者物価指数(日本時間19時00分)
米・主要企業の決算発表(日本時間19時00分~)
米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
東京時間では、日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きと声明発表を受けて円高が加速。米ドル/円(USDJPY)は仲値にかけて買いが先行し一時153.580円前後を付けたものの、政策金利発表直後に大きく乱高下し、その後は152.700円付近まで下落。「見通しが実現されれば引き続き政策金利を引き上げていく」との声明が材料視され、米ドル/円(USDJPY)やクロス円を中心に円主導の動きが強まった。株式市場では、日経平均(JP225)は39,000円台を維持するも4日振りに反落。米株安の影響から売り優勢で開幕し、正午頃に日銀金融政策決定会合の結果が伝わると一時下げ幅を拡大した。上昇の勢いが継続している金(GOLD)は、2,790ドル前後を最高値に高止まり。買いが先行していたビットコイン(BTCUSD)も値動きが落ち着き、方向感なく小幅に推移した。
日本時間19時00分には、欧州の消費者物価指数(HICP)の速報値が発表される。ユーロ圏全体のインフレ率を示す指標として注目度が高く、総合指数とエネルギーや飲食料を除いたコア指数がそれぞれ公表される。9月の前年比総合は、速報値の1.8%から改定値1.7%へ下方修正された。今回は、前回改定値から加速見込みの1.9%と予想される。コア指数は、前回値の2.7%から2.6%へ減速する見込み。また、指標発表後の日本時間19時10分にはスペイン中銀のエスクリバ総裁、日本時間20時35分にはオランダ中銀のクノット総裁の発言が予定されている。結果を受けて、欧州の経済見通しについて言及があるか併せて確認しておきたい。
本日は、日本時間19時00分頃から米株式市場の引けにかけて、米国の主要企業の決算発表が続く予定。日本時間20時00分頃にはメルクとウーバー・テクノロジーズ、日本時間21時00分頃にはマスターカード、引け後となる日本時間早朝5時00分頃にはアップルやアマゾン・ドット・コム、インテルの決算発表が行われる。米株式市場は、来週に控える米大統領選への警戒感から動きにくい状況が続いている。為替市場や金利の動きにも注視し、リスクを考慮して慎重にトレードしていきたい。
日本時間の21時30分には、米国の新規失業保険申請件数が発表される。毎週木曜日に週次で公表されており、今回の予想値は前回の22.7万件を上回る23万件となる見込み。明日の米国の雇用統計と失業率の発表を前に、雇用関連指標の先行指標として注目度が高まりそうだ。米国では9月末から10月にかけてハリケーンの被害が拡大したことから、労働需要の圧迫が懸念されている。9月に発表された雇用関連指標が軒並み強い結果となったことを受けて大幅利下げ期待が後退しているが、10月に発表される結果を鑑みて市場予想に変化が表れるのか注目したい。
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