2024.09.19
2024.09.19
英・BOE政策金利(日本時間20時00分)
米・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(日本時間21時30分)
米・失業保険申請件数(日本時間21時30分)
東京市場は、前日にパウエルFRB議長が追加利下げを急がない姿勢を示したことを受けドルが大幅に買い戻された。米ドル/円は早朝7時台につけた141.90円付近から急速に上値を拡大し、10時台には143.90円付近まで上昇。ドル指数と時間外の米10年債利回りもともに上昇した。株式市場では円安を好感した先物買いを中心に相場を押し上げ、日経平均は一時1,000円を超える上げ幅を見せた。午後にはその動きも落ち着き、米ドル/円は200pipsの値動きを見せたところで上昇は一服。米10年債利回りの低下に連れて142円台前半まで下落した。本日は日本時間20時00分に英国の政策金利発表が控えている。明日は日銀の政策金利発表と、今週は各国の政策金利が立て続けに発表される。
日本時間の今夜20時00分には、イングランド銀行(BOE)による英国の政策金利発表が行われる。前回8月に開かれた会合では、約1年前から据え置きとなっていた5.25%から5.00%への利下げが決定した。今回会合では5.00%の据え置きが大方の見込みとなっている。政策金利の据え置きに関してはすでに織り込み済みではあるものの、同時に公表されるBOE金融政策委員会(MPC)の議事要旨の内容については注視しておきたい。昨日発表された英・CPIのコア指数が前年比で+3.6%と前回を上回る伸び率を示したことで、前日の欧州時間では一時、英ポンドが堅調な動きを見せた。指標の結果を受けて、BOEが利下げに慎重な姿勢を見せるのか、今後の利下げ見通しへの言及に注目したい。
今夜21時30分には、米・フィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表が予定されている。米国のフィラデルフィア地区を対象とした製造業の景況感を測定した指標で、毎月第3木曜日に発表される。0を上回れば好況、下回れば不況と判断され、今回は前回の-7.0を上回る-0.8と予想される。16日に先行して発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数では、予想値の-4.00を大幅に上回る11.50と、10ヶ月ぶりにプラスに転じる結果となった。今後発表を控える米・ISM製造業景気指数の先行指標としても注目されるだけに、結果を受けて米ドルがどのような反応を示すのか注視しておきたい。
日本時間の21時30分には、米国の失業保険申請件数の発表が控えている。失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を集計・測定した指標であり、集計期間の翌木曜日に発表される。前回12日の発表では、前々回から2,000件増の23万件となり、同日発表された米・PPIの結果も加味して雇用市場はそれほど悪化していないとの見方となった。今回は前回から変動なく23万件と予想されている。毎週発表される失業保険申請件数は速報性が高く、米国の雇用市場を測る先行指標として注目されるため、予想から大きく外れる結果にならないか確認しておきたい。
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