2024.09.17
2024.09.17
独・ZEW景気期待指数(日本時間18時00分)
米・小売売上高/小売売上高【除自動車】(日本時間21時30分)
米・米国債入札(20年債)(日本時間26時00分)
前日の米・NY連銀製造業景気指数の強い数字で買い戻された米ドル/円は、東京時間の早朝に141.00を上抜けるも、その後は力なく押し戻されて140円台半ばで推移。米・民主党上院議員3人がパウエルFRB議長宛の書簡で、今週75bpの大幅利下げを要求、「今こそ利下げを迅速に進める時」と伝えたとのニュースが流れる等、大幅利下げ期待から米ドルが売られやすい環境となっている。メジャーSQ明け・連休明けの日経先物(JP225)は、前日比600円超のマイナスから大引けにかけて半分ほど値を戻している。本日は米・FOMC(連邦公開市場委員会)の1日目。18日(水)の深夜27時00分には米・政策金利発表、27時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されている。
ドイツの民間調査会社ZEW(欧州経済研究センター)により毎月1回発表されるZEW景気期待指数は、ドイツの今後6ヶ月の景況感を表す指標である。ドイツの約350人の機関投資家およびアナリストを対象にした調査からまとめられる。指数が0を上回れば景気に楽観的、0を下回れば悲観的な見方を示す。前回8月13日は予想32.6に対して結果は19.2と大幅に低い数字となった。6月の結果47.5をピークに、景気期待指数は顕著な低下を示している。今回の予想は17.1。ドイツを代表する自動車メーカー、フォルクスワーゲンがドイツ国内の工場閉鎖を計画していると伝えられる等、ドイツ経済の落ち込みが危惧されている。前回より低めの予想値をさらに下回る数字となれば、ユーロ絡みの通貨ペアに強い動きが発生する可能性も想定される。ユーロ/米ドル(EURUSD)、ユーロ/英ポンド(EURGBP)、ユーロ/スイスフラン(EURCHF)といった通貨ペアでトレードチャンスを探りたい。
日本時間21時30分に、米国の小売売上高および小売売上高【除自動車】が発表される。小売売上高は、米国内の小売業・サービス業の売上高を集計した指標である。米・商務省から発表される。米国のGDPは個人消費が約67%を占めるため、個人消費の動向が景気全体に与える影響が大きい。「自動車及び同部品」部門は全体に占める売上高の割合が最も大きく、なおかつ月ごとのブレが大きい(販売店のセール等、景気と直接の関係がない要因)ことから、自動車を除いたコア部分である「小売売上高【除自動車】」の数字が注目される。今回は、小売売上高で前回1.0%に対して予想-0.2%、小売売上高【除自動車】で前回0.4%に対して0.2%が予想されている。政策金利発表を明日に控える中、マーケットがどちらに反応するのか注視したい。
日本時間26時00分に、米国の長期国債(20年物)の入札が行われる。20年物の米国債金利は、24年4月の入札4.818%以降、徐々に低下。前回8月22日の入札では4.160%。直近では4.05%前後で推移している。明日のFOMC終了後に発表される米・政策金利の行方を占う意味でも、今夜の入札結果とその前後の米ドル絡みの値動きを注意深く見守りたい。
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