
2020.09.11
2020.09.11
英GDPに注目
メジャーSQによる株価変動に注意
前日のNY市場は、株安・金利安・原油安のリスクオフ基調となり、米ドル買い・円買いの流れが加速。市場の関心はユーロや英ポンドに集中していたため、米ドル円/は106.000~106.300の狭いレンジ内での推移となった。
ECB政策金利&声明発表では、市場予想通り中銀預金金利は据え置きのマイナス0.5%となり、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の規模は、1兆3500億ユーロ(約170兆円)で維持する内容となった。ラガルド総裁の会見では、ユーロの為替レートは物価への影響を注視する必要はあるが、差し迫った政策の調整は必要性を示唆しなかった。強いユーロ高けん制発言ではないとの見方が広がり、一時ユーロ買いの流れになったものの、引けにかけては戻り売りに押される形で、ユーロ/米ドルは1.18台前半、ユーロ/円は125円台後半まで下落している。
本日は15時に英・GDP、鉱工業生産、貿易収支、16時にトルコ・経常収支、21時半に米・消費者物価指数が予定されている。英ポンド絡みの重要指標を注視しつつ、史上最安値付近で推移しているトルコリラの動向にも警戒したい。また9月のメジャーSQのため、ロンドンフィキシングに向けた株価変動を静観しつつ、週末クローズに向けた為替への影響に注目したい。
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