米・イランの終戦期待でリスクオンの動き

2026.05.07
2026.05.07
本日のポイント
欧・要人発言(日本時間16時00分~)
英・建設業PMI(日本時間17時30分)
米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
東京時間では、本邦通貨当局による介入警戒感が意識され、円相場は慎重な動きを示した。4月30日に実施された5兆円規模の米ドル売り・円買い介入を皮切りに、連休中も複数回の大幅な円買いが観測されており、米ドル/円(USDJPY)やクロス円は上値が重い動きが続いている。米ドル/円(USDJPY)は朝方に156.50円を付けたが、連休明けの東京勢が参入すると売りが強まり、一時156.00円まで下押し。156円台を堅持する底堅さはみられるものの、戻りは鈍く、上値警戒感が意識されているようだ。また、米国とイランが終戦に向けた合意に近づいているとの観測から、WTI原油(OIL)は下げ幅を拡大。昨日の海外時間には一時100ドルから88ドルまで急落する動きがみられ、本日の東京時間ではNY終値付近の95ドル台で小幅な横ばいとなった。原油安に連れて金(GOLD)は急伸し、先月27日以来の4,700ドルを回復。大きく調整売りが入ることなく、節目の4,700ドルを挟んで高止まりしている。株式市場では、日経平均株価(JP225)は前営業日比+5.58%と大幅続伸。米株式市場でのハイテク株高や米・イランの終戦合意への期待感から、連休明けは寄り付きから6万円台に乗せて急騰。引けまで上昇基調が続き、後場では史上最高値となる6万3,000円台を付けた。本日は中東情勢の動向を注視しつつ、介入警戒感が根強い円相場の動きが注目される。海外時間でもリスクオンの地合いが継続されるのか、原油相場や株価の動向を見極めたい。
1. 欧・要人発言(日本時間16時00分~)
本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言機会が複数予定されている。日本時間16時00分にミュラー・エストニア中銀総裁、日本時間16時15分にデギンドスECB副総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁、日本時間26時00分にシュナーベル理事が発言予定。次回6月のECB理事会での利上げの可能性について、具体的な見解が示されるか確認したい。昨日6日には、チポローネ理事が講演で「政策金利を調整する可能性が高まっている」と述べ、利上げの可能性について言及。また、4日にはナーゲル独連銀総裁も「インフレの改善がみられなければ利上げが必要になる可能性がある」との考えを述べ、タカ派姿勢を示した。市場では6月会合での利上げの可能性に注目が集まっているため、金融政策の方向性について具体的な発言が出た場合、ユーロが神経質に反応する可能性があることを留意しておきたい。
2. 英・建設業PMI(日本時間17時30分)
日本時間17時30分に、英国の4月建設業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。建設業PMIは、英国の建設業を対象に景況感を調査し、結果を指数化した指標。指数が景況分岐の50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示す。今回の市場予想は46.0と、前月の45.6を上回る見込み。建設業PMIは直近2ヶ月で予想を上回る伸びを示したが、2025年1月から15ヶ月連続で50を割り込む水準が続いている。今回は中東情勢の影響がどのように反映されているかに注目し、指標発表後の英ポンドの動向を注視したい。
3. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に、米国の新規失業保険申請件数が発表される。新規失業保険申請件数は、失業者が新たに失業保険を申請した件数を集計した指標。週次データは先行性が高く、特に今週は米雇用統計の発表を控えているだけに、注目度が高まる可能性がある。市場予想は20.5万件。2週ぶりに増加する見込み。先週発表された4月25日までの1週間の結果は、市場予想を大幅に下回る18.9万件まで減少。20万件を下回るのは今年1月以来となり、米国の労働市場の底堅さを示唆する結果となった。今回の結果も概ね横ばいとなる見込みだが、予想を上回った場合は米ドル売り、予想を下回った場合は米ドル買いを促す可能性がある点に注目したい。
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