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中東情勢の不透明感から動きにくい展開か

中東情勢の不透明感から動きにくい展開か

中東情勢の不透明感から動きにくい展開か
相場レポート

2026.03.26

NEW

2026.03.26

本日のポイント

  1. 英・要人発言(日本時間18時30分~)

  2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)

  3. 米・7年国債入札(日本時間26時00分)

東京時間では、中東情勢の早期終結への期待感が薄まり、有事の米ドル買いが意識される展開となった。トランプ米大統領がイランへ停戦計画を提示したが、イランはこれを過度な内容であると反発しており、停戦協議の進展には懐疑的な見方がある。楽観的なムードは後退したものの、過度なリスク回避の動きまでは至らず、WTI原油(OIL)のじり高に連れて全般米ドル高の地合いとなった。米ドル/円(USDJPY)は朝方の安値159.30円から159.54円台まで上昇し、3日ぶりの高値更新。ただ、前日NY終値付近の155.50円前後では上値を抑えられる動きが強く、上昇一服後は高値圏でもみ合った。イラン情勢を巡る情報が錯綜しており、主要通貨は全般動きにくい状況が続いている。クロス円やドルストレートは方向性に乏しく、小幅に上下する動きが続いた。金(GOLD)は4,500ドル台で推移したが、午後に入ると4,416ドルまで急落。原油や米長期金利などには特段の動きはみられないが、約100ドル幅で大きく下落した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.27%と反落。序盤は前日の米株高の流れを引き継ぎ買いが先行したが、中東情勢を巡る不透明感が意識されると失速。軟調な時間外の米株先物を眺めながら、引けにかけてじりじりと下げ幅を広げた。本日は欧米各国の要人発言が数多く予定されている。イラン情勢を巡り、各国の金融政策の見通しが短期的に大きく変わりつつあるため、金融当局者の最新の経済見通しを確認しておきたい。

1. 英・要人発言(日本時間18時30分~)

本日はイングランド銀行(BOE)英中銀金融政策委員会(MPC)関係者の発言が予定されている。日本時間18時30分にブリーデンBOE副総裁、日本時間25時00分にテイラー委員、日本時間25時30分にグリーン委員が発言予定。3月19日に開催されたMPCの内容を踏まえ、次回4月会合に向けて金融政策の方向性を確認しておきたい。BOEは3月会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決定。今後の展望としては、イラン情勢を受けたインフレ加速への懸念から、早期利上げの可能性が高まっている。議事録でも引き締めに前向きな考えがみられるなど4月会合での利上げ期待が高まったが、昨日はタカ派のグリーン委員が「3月会合で自分が利上げに傾くことはなかった」との慎重な考えを述べた。本日も同様の見解を示す可能性があり、ハト派スタンスのブリーデンBOE副総裁とテイラー委員も利上げに慎重な姿勢をみせた場合、市場の利上げ期待が後退し英ポンド売りにつながる可能性があることに注意したい。

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2. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の新規失業保険申請件数が発表される。米労働省雇用統計局が発表する新規失業保険申請件数は、米国内で失業者が失業保険を初めて申請した件数を集計した指標。毎週木曜日に週次データが公表されており、米国の雇用関連指標の先行データとして注目される。市場予想は21.0万件。前週の20.5万件から増加が見込まれている。先週発表された3月8日~3月14日の1週間の結果は予想外に減少。今年1月以来の低水準となり、米国の雇用市場が安定している状況が示唆された。今回は増加が予想されているため、市場予想を上回る結果の場合は米ドル売り、市場予想を下回る結果の場合は米ドル買いの動きがでる可能性があることに注目したい。

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3. 米・7年国債入札(日本時間26時00分)

日本時間26時00分に、米財務省による7年国債入札(440億ドル)が実施される。国債入札の結果次第では、金利の変動によって米ドルが動意づく可能性があることを想定しておきたい。米長期金利の指標となる米10年債利回りはWTI原油(OIL)との相関性が高まっており、直近の相場では中東情勢ヘッドラインを受けた原油相場と連動した動きを示している。週明けに米10年債利回りが一時4.445%まで急伸した際に米ドル買いが加速し、米ドル/円(USDJPY)は一時159.60円台まで上昇。本日の東京時間でも再び上昇基調が強まり、金利に連動して米ドル買いの地合いとなった。国債入札の結果が好調になると金利低下(債券上昇)で米ドル安、反対に国債入札の結果が低調になると金利上昇(債券低下)で米ドル高の動きが観測される場合がある。「有事の米ドル買い」が続く為替相場では米金利の動向が注目されているため、国債入札の結果が米ドルの値動きに反映されるか注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。

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