
2025.12.02
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2025.12.02
英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間19時00分)
欧・消費者物価指数【速報値】(日本時間19時00分)
欧・要人発言(日本時間22時00分)
東京時間では、前日のNY時間の流れを引き継ぎ、米ドルの買戻しの動きが継続した。昨日は植田日銀総裁の発言を受けて東京時間から欧州時間にかけて米ドル売り・円買いが強まったものの、NY時間に入ると米10年債利回りの上昇に連れた米ドル買いが加速。ドルストレートは日中の上昇分をほぼ巻き戻す勢いで米ドル買いが強まり、本日の東京時間でも対円で米ドルが強含む動きを継続した。前日の海外時間に154.67円まで下押した米ドル/円(USDJPY)は、NY引けには155.47円付近まで反発。東京時間に入ると仲値にかけて買われ、155.77円まで上昇する場面がみられた。上昇一服後は上値が重く、もみ合う動きが継続。その後は欧州時間序盤に再び買いが強まり、朝方の高値を上抜ける勢いで上昇した。円売り優勢の地合いとなったため、米ドル/円(USDJPY)に連れてクロス円も揃って上昇。買いが強まった豪ドル以外の通貨は方向感に欠ける動きとなり、ドルストレートの多くは小幅な横ばいにとどまった。金(GOLD)は売り優勢で方向感に欠ける動き。午前に大きく下げた後はすぐに買い戻されたものの、上にも下にも動きにくい展開が続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比±0.00%(0.17円高)と小幅反発。前日に大幅下落した反動や為替の円高が一服したことを背景に、序盤は買いが先行。しかし、新たな買いに繋がる材料も見当たらなかったことから、後場では失速して上値の重さが目立った。本日は欧州各国の経済指標発表や要人発言が予定されているため、ユーロや英ポンド動向が注目される。日米金利差を意識した動きに一服感がみられるため、海外時間で新たな手掛かりがでてくるか注目したい。
日本時間19時00分に、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁の記者会見が予定されている。今月18日に控える年内最後の会合に向けて、英中銀総裁の発言から最新の利下げ見通しを確認しておきたい。BOEの前回11月の会合では5対4の僅差で据え置きが決定しており、ベイリー総裁の記者会見がハト派的な内容であったことから、12月会合での利下げ期待が高まっている。タカ派メンバーの多くは物価上昇リスクに警戒感を示しており、12月会合でも据え置きを支持する可能性があるため、次回も英中銀金融政策委員会(MPC)のメンバー間で意見が分かれることが考えられる。昨日はタカ派メンバーのグリーン委員が「利下げを支持するためには雇用や消費がさらに悪化する兆候が必要」との見解を示しているため、ベイリー総裁が現状のインフレリスクや労働市場の動向について具体的に言及する場面がみられるか注目したい。
日本時間19時00分に、ユーロ圏の11月消費者物価指数(HICP)の速報値が発表される。欧州連合(EU)統計局が毎月発表するHICPは、ユーロ圏の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定した指標。加盟各国のインフレ率を一律のルールで算出しており、ユーロ圏全体の物価動向を把握できるため注目度が高い。市場予想は、前年比+2.1%。食料品やエネルギーを除いたコア指数は、前年比+2.4%。ともに前月から伸び率が横ばいとなることが見込まれており、市場予想通りとなれば欧州中央銀行(ECB)が12月会合で政策金利の据え置きを決定することを後押しする材料となりそうだ。先行して発表された欧州主要各国の11月インフレ率は、ドイツが上振れ、フランス・イタリア・スペインが小幅に下振れている。現状は下方向へのリスクは限定的とみられているものの、予想外に弱い結果となった場合はユーロ売りの動きが生じる可能性があることに注意したい。
日本時間22時00分に、ドレンツ・スロベニア中銀暫定総裁の発言が予定されている。欧州中央銀行(ECB)は当面の間は政策金利を据え置くことが既定路線として織り込まれているため、それを裏付けるような発言が出てくるか確認したい。ドレンツ総裁は投票権は持たないものの、ECB政策委員会のメンバーとして参加している。9月会合前には「前回会合出席者の大半が金融緩和サイクルが終了したと認識している」と述べ、前回10月会合前には「経済に新たなショックがなければ政策スタンスを現状維持するのが適切」と発言しているため、今回も金融政策の見通しについて何らかの見解が示される可能性がある。ECBメンバーの多くが当面の据え置きを示唆しており、現状の経済データでは見通しが変わる可能性が考えにくいため、据え置き予想を後押しする発言が聞かれるか注目したい。
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