
2025.11.13
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2025.11.13
欧・鉱工業生産(日本時間19時00分)
米・要人発言(日本時間22時00分~)
米・週間原油在庫(日本時間26時00分)
東京時間では、オーストラリアの雇用統計が市場予想を上回る強さを示したことで、豪ドル全面高の動きとなった。9時30分に発表されたオーストラリアの10月の雇用統計は、雇用者数が予想を大幅に上回る水準まで拡大し、失業率も改善。オーストラリア準備銀行(RBA)の12月会合での利下げ期待がさらに後退し、指標発表直後に豪ドル買いが加速した。これを受けて、豪ドル/円(AUDJPY)は101.10円台から101.60円台まで急伸し、昨年11月以来となる約1年ぶりの高値更新。豪ドル/米ドル(AUDUSD)も先月30日以来の0.6560ドル台まで上昇し、豪州株の売りが加速したことから豪ASX200(AUS200)は下げ幅を拡大した。また、日本時間午前に米議会下院で可決されたつなぎ予算案にトランプ米大統領が署名したことから、米政府機関閉鎖の解除が正式に決定。早ければ本日13日から再開に向けた動きが進むと見られており、今後はこれまで発表延期されていた多くの経済指標の公表がどのような形式で行われるのか注目される。米政府機関再開の見通しはすでに大方の織り込みが完了していたため、市場の反応は限定的。米ドル/円(USDJPY)は仲値にかけて買いが強まり上昇したものの、心理的節目となる155円に到達すると高値警戒感も意識され、一旦頭打ちで失速した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.43%と小幅続伸。寄り付き後は一時売りが強まり5万1,000円を下に割ったものの、売り一巡後は反発。為替市場で円安が強まったタイミングで上昇幅を拡大し、引けまで底堅い動きを維持した。本日は米政府機関閉鎖の影響で消費者物価指数(CPI)や新規失業保険申請件数の発表が延期されるが、今後は閉鎖解除に伴い重要指標の発表が再開される見込み。市場の反応は限定的ではあるものの、政府機関再開を好感したリスクオンの地合いは続いているため、円安の加速や金(GOLD)の下落の可能性は想定しておきたい。
日本時間19時00分に、ユーロ圏の9月鉱工業生産が発表される。鉱工業生産は、ユーロ圏の鉱工業部門の生産動向を調査した指標。鉱工業の景気動向を確認するうえで重要度が高く、ユーロ圏全体の景気動向を把握するための指標の1つとして注目される。市場予想は、前月比が0.7%、前年比が2.0%。マイナス水準まで落ち込んだ前月から持ち直す見込み。前回8月は市場予想を上回ったものの、前月比は2ヵ月ぶりのマイナスとなった。国別でドイツが急落したことが全体の押し下げ要因となっており、フランス・イタリア・スペインなどの域内主要国も軒並みマイナス水準まで低下。今回は直近2ヶ月を上回る水準への伸びが予想されているため、堅調な結果となった場合はユーロ買いの材料と判断される可能性があることに注目したい。
本日は、NY時間序盤から米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言が複数予定されている。日本時間22時00分にデイリー・サンフランシスコ連銀総裁、日本時間24時30分にカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、日本時間26時15分にムサレム・セントルイス連銀総裁、日本時間26時20分にハマック・クリーブランド連銀総裁が発言予定。デイリー氏とムサレム氏は金融政策に関する講演が予定されているため、次回会合での利下げ見通しについて具体的な見解が示されるのか注目したい。両氏は10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に、インフレ率が高水準を維持していることを理由に、利下げに慎重な姿勢を示した。10月会合では労働市場の悪化を背景にFRBは利下げに踏み切ったが、市場が見込んでいた12月会合での連続利下げについてはパウエル議長を含む多くのメンバーが慎重な見方を示している。ハト派スタンスのウォラー理事やミラン理事は引き続き12月会合での利下げ支持を表明しているが、デイリー氏やムサレム氏を始めとした地区連銀総裁の見通しについても確認しておきたい。
日本時間26時00分に、米国の原油在庫が発表される。週間原油在庫は、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が米国内で保有する商業用原油量を週次で調査した指標。原油在庫が増加すると需要の減少、原油在庫が減少すると需要の増加と判断されるため、米国の景気動向を見極める判断材料の1つとして注目される。原油先物市場の指標となるWTI原油(OIL)は、昨日のNY時間に1バレル=58ドル台まで大幅下落。OPECがこの日に発表した月例報告で、これまでの供給不足から供給過剰へと見方が変わったことが原油相場の重しとなった。本日の東京時間でWTI原油(OIL)は前日安値付近で膠着しているため、NY時間以降のリスク動向や原油在庫の結果次第では反発や続落の動きが見られる可能性があることに注目したい。
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