
2025.11.11
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2025.11.11
欧・要人発言(日本時間17時30分~)
独・ZEW景況感指数(日本時間19時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間25時00分)
東京時間では、米政府機関閉鎖解除の見通しが前進したことを受けて、リスクオンの地合いとなった。為替市場では、週明けの昨日から米ドル買い・円売りが加速し、株式市場は全面高の展開。本日もリスクオンの流れを引き継ぎ、米ドル高・円安・株高が意識される動きとなった。朝方に154円付近での小動きを続けていた米ドル/円(USDJPY)は、東京勢参入後に大幅上昇。株高を背景とした買いに支えられ、仲値通過後は一時154.49円台まで上値を伸ばし、今年2月13日以来となる高値を更新した。その後は、日経株価(JP225)が値を下げたことでリスクオンが後退して下落。154円付近で下げ止まる底堅さは維持しており、押し目を拾う買戻しの動きで再び上昇へと転じた。米ドル買い優勢となったことで、主要国通貨の多くは対米ドルで弱含み。ユーロとスイスフランが堅調な動きを見せたため、ユーロ/米ドル(EURUSD)と米ドル/スイスフラン(USDCHF)は米ドル安方向へ推移した。前日に日通し上昇した金(GOLD)は、本日も買い優勢で続伸。先月23日に付けた高値4,150ドル付近で一旦は頭打ちとなったものの、下げ渋る動きが続いているため、再び上値トライが見られるか注目したい。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.14%と反落。前日の米株高を受けて、寄り付きは買い先行でスタート。半導体関連銘柄を中心に買いが広がったものの、利益確定売りに押されて後半は伸び悩んだ。本日は米国とカナダが祝日で通常よりも市場参加者が少なくなるため、NY時間以降は流動性の低下が予想される。目立った経済指標の発表は予定されていないが、米政府機関再開に向けた報道があった場合、市場のリスク動向が変化する可能性があることを想定しておきたい。
本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が複数予定されている。日本時間17時30分にブイチッチ・クロアチア中銀総裁とスレイペン・オランダ中銀総裁、日本時間22時00分にコッハー・オーストリア中銀総裁、日本時間25時45分にエスクリバ・スペイン中銀総裁が発言予定。12月18日に予定されている次回のECB理事会に向けて、最新の利下げ見通しを確認しておきたい。ECBは、ユーロ圏のインフレ率が目標水準付近を維持していることなどを背景に、当面は政策金利を据え置くとの見方が優勢。デギントス副総裁は昨日のインタビューで、現在の金利水準は適切であるとした内容を発言。ラガルド総裁も据え置きを示唆する内容を繰り返していることから、現状では年内の利下げの可能性は低いとみられている。本日発言が予定されているメンバーは、エスクリバ・スペイン中銀総裁以外はタカ派寄りのスタンスとなるため、改めて利下げ終了の可能性が示唆された場合はユーロ買いが生じる可能性があることに注目したい。
日本時間19時00分に、ドイツの11月ZEW景況感指数が発表される。ZEW景況感指数は、ドイツの今後6ヵ月の景気見通しについて機関投資家やアナリストを対象にアンケート調査を実施し、指数化した指標。ドイツの民間調査会社の欧州経済研究センター(ZEW)が毎月発表しており、同種の指標であるIFO景況感指数とともに、ドイツの景気動向を把握するうえで注目される。市場予想は41.0。前月の39.3を上回り、3ヶ月連続で上昇する見込み。前回10月は前月からの上昇が見られたが、市場予想を下回る伸びにとどまった。期待指数は堅調な伸びが見られたものの、現況指数は低水準を維持。多くの金融関係者が、ドイツの景気回復の先行きに依然として懸念を抱いていることが示された。製造業を中心に企業の業績悪化が拡大している状況のため、予想外に結果が下振れた場合はユーロ売りに繋がる可能性があることに注意したい。
日本時間25時00分頃は、ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連した値動きが見られるか注目したい。ロンドンフィックスとは、東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当し、ロンドン市場における金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指す。ロンドンフィックスでは欧州通貨を中心に大きな値動きが発生するケースが多い。また、金(GOLD)の現物取引レートが決定するタイミングでもあるため、投資家のさまざまな思惑から金(GOLD)の値動きが活発になる傾向がある。週明けの金(GOLD)は、長らく4,000ドル付近で続いたレンジ上限を突破し、本日の東京時間で4,150ドル付近まで上昇。本日は米国とカナダが祝日でNY時間の流動性が低下することが予想されるため、ロンドンフィックス関連の値動きが生じた場合、通常以上に急激な動きになる可能性があることに注意したい。
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