
2025.11.10
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2025.11.10
英・要人発言(日本時間18時10分)
米・要人発言(日本時間22時30分~)
米・3年国債入札(日本時間27時00分)
東京時間では、米政府機関閉鎖終結への期待感が高まり、為替市場で円安が加速した。朝方に米議会上院で政府機関再開のための法案が前進したと報道。正式な成立に至るには下院での可決やトランプ米大統領の署名が必要となるため数日以上の時間を要するものの、政府機関閉鎖解除に向けて大きく前進したことを受けて、リスク警戒感が後退した。週明けの米ドル/円(USDJPY)は、先週末終値から大きく上窓を開け、153.70円まで上昇してスタート。東京勢参入直後の9時頃には一時激しく上下する神経質な動きが見られたが、徐々に円売りが強まったことで154円までじりじりと上値を伸ばした。また、8時30分過ぎにオーストラリア準備銀行(RBA)のハウザー副総裁のタカ派的な発言が伝わったことで、豪ドル買いが加速。主要国通貨に対して豪ドルが全面高の動きとなり、豪ドル/円(AUDJPY)と豪ドル/米ドル(AUDUSD)は東京序盤から欧州序盤まで大幅上昇となった。金(GOLD)も堅調。東京勢参入後に4,000ドル台に乗せるとそのまま買いの勢いを強め、先月末から続くレンジ上限を突破して4,070ドル台まで急伸した。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比+1.26%と反発。前週末の米株式市場が底堅い動きとなったことから、週明けの東京市場でも買い先行でスタート。朝方に報じられた米政府機関閉鎖解除への期待感から買戻しが拡大し、引けまで堅調な動きとなった。本日は、米政府機関再開に関するヘッドラインが注目される。NY時間以降にさらなる進展が報じられた際は、リスクオンの地合いが意識されやすい点に注目したい。
日本時間18時10分に、イングランド銀行(BOE)のロンバルデッリ副総裁の発言が予定されている。11月会合を通過し、次回12月会合に向けて最新の利下げ見通しを確認しておきたい。今月6日に開催された会合で、BOEは政策金利の据え置きを決定。市場予想通りとなったものの、利下げを支持するメンバーが増えて5対4の僅差で可決されたことから、次回の利下げが早まるとの見方が優勢となっている。ロンバルデッリ副総裁は11月会合で据え置きを支持しており、会合後には金利水準について「非常に活発に議論された」と発言。英中銀金融政策委員会(MPC)は昨年8月から2会合に1回のペースで緩やかな利下げを継続していたが、今回据え置きが決定したことでこれまでの利下げペースが途絶えるかたちになった。一部の金融関係者の間では次回の利下げ時期が来年2月と予想されていたものの、今回のハト派的な据え置きによって次回12月会合での利下げを見込む動きが増えている。12月18日に控える次回会合に向けて、ロンバルデッリ副総裁から具体的な利下げ見通しについて言及されるか注目したい。
本日は、日本時間22時30分にデイリー・サンフランシスコ連銀総裁、日本時間23時45分にムサレム・セントルイス連銀総裁の発言が予定されている。米連邦準備制度理事会(FRB)は10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で想定以上にタカ派姿勢に傾斜したことから、次回12月会合での利下げ期待が後退している。米政府機関閉鎖の影響で多くの経済指標の発表延期が続く中、FRB関係者が今後の利下げ見通しについてどのような見解を示すのか注目したい。デイリー総裁は今月3日の講演で、10月会合での利下げは適切であったと述べる一方、次回会合での利下げについては「予断を持たずに判断するべき」と発言。インフレ率が依然として目標水準を上回っていることから引き締め的な政策を維持する必要があるとの考えを述べ、利下げに慎重な姿勢を示した。また、ムサレム総裁も6日に出席した会合の場で、10月会合での利下げは適正としつつ、目標水準を上回るインフレリスクに注意する必要があると発言。本日も両名から利下げに慎重な発言が出てきた場合、市場は米ドル売りで反応する可能性があることに注意したい。
日本時間27時00分に、米財務省による3年国債入札(580億ドル)が実施される。今週は12日に10年国債入札、13日に30年国債入札と、注目度が高い中長期国債の入札が予定されているため、米国債への需要を確認しておきたい。債券価格と利回りは逆相関の関係性にあるため、国債入札が低調な結果になると利回りが低下し、金利低下に連れて米ドル売りが強まる場合がある。先週末の米債券市場では、11月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が市場予想を下回ったことで利回りが低下し、長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.066%まで下押し。金利低下に連れて米ドル/円(USDJPY)も153.35円から150.00円まで下げ幅を広げた。本日の国債入札が好調な結果となれば、債券価格の上昇と利回り低下で米ドル売り、反対に低調な結果となれば債券価格の低下と利回り上昇で米ドル買いが生じる可能性があることに注目したい。
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