
2025.11.07
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2025.11.07
加・雇用統計(日本時間22時30分)
米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(日本時間24時00分)
英・要人発言(日本時間24時15分)
東京時間では、一時リスク回避の動きが優勢となった。特段目立った材料が見当たらない中、為替市場では米政府機関閉鎖の長期化や米景気悪化懸念が米ドルの重し。さらに、本日は日経株価(JP225)が大幅安で寄り付いたことも市場のリスクセンチメントを悪化させ、一時円買いが強まった。前日に日通し売りに押された米ドル/円(USDJPY)は、本日の東京時間序盤は仲値にかけて堅調に買われたものの、仲値通過後に反落。153円を下回る水準まで下げ幅を拡大し、下げ一服後は米長期金利上昇に支えられて買い戻される動きとなった。米ドル/円(USDJPY)に連れて、クロス円も下げ一服後に反発。前日に対米ドルで強含んだ欧州通貨は売り優勢となり、ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)は下落した。金(GOLD)は反発するも、上値が重い。4,000ドル付近が目先の固いレジスタンスとして意識されており、3,990ドル台での小動きが続いた。11月に入り下げ幅を拡大していたビットコイン(BTCUSD)は、前日終値付近の10万700ドルを背に反発。東京時間では10万2,000ドル台まで値を戻した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.19%と反落。前日の米株安を受けて売り先行でスタートし、一時1,200円超の下げ幅で5万を下回る水準まで大幅下落。後場では押し目買いに支えられ買戻しが加速したが、マイナス圏から持ち直すことなく取引を終えた。本日は欧州時間以降に米・英・欧の要人発言が数多く予定されており、NY時間に入るとカナダや米国の重要指標発表が控えている。市場のリスク動向や金利に連動した動きが目立っているため、特に米長期金利や米株の動きに注意してトレードに挑みたい。
日本時間22時30分に、カナダの10月雇用統計が発表される。雇用統計は、カナダ国内の労働者の雇用状況を調査した指標。雇用者数や失業率を始めとした複数の関連指標で構成される統計であり、カナダの労働市場の動向を把握するうえで最も注目度が高い。市場予想は、雇用者数が-0.25万人、失業率が7.1%。失業率は横ばい、雇用者数は前月比で減少する見込み。前回9月の雇用統計は、予想外に強い結果となった。失業率は市場予想を下回り、雇用者数は予想よりも伸び率が加速したため、指標発表後にカナダドル買いが加速。その他の関連指標も、大方予想を上回るデータを示した。しかし、失業率は依然として高水準が続いており、カナダ経済の弱さは引き続き懸念されている。景気悪化懸念がカナダ中央銀行(BOC)の10月会合での利下げを後押しした大きな要因でもあるため、今回の雇用統計が想定以上に悪化した場合、次回12月会合での利下げ期待が高まり、カナダドル売りが強まる可能性があることに注意したい。
日本時間24時00分に、11月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表される。ミシガン大学消費者信頼感指数は、米国内の消費者を対象に景況感を調査した指標。ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが毎月発表しており、同種の指標である米コンファレンスボードの消費者信頼感指数よりも発表時期が早いため、先行指標として注目される。市場予想は53.2。10月の確報値の53.6から小幅に悪化する見込み。10月の速報値は、前月比での悪化予想を上回り9月からほぼ横ばいとなったものの、確報値では予想外に低下。物価や雇用に関連した問題が、依然として消費者の大きな懸念となっていることが明らかになった。11月の速報値が市場予想通りとなった場合、今年5月の52.2に次ぐ低水準となる。米国の利下げ期待は後退しつつあるが、消費者マインドの悪化が加速した場合、市場の利下げ期待が高まり米ドル売りに繋がる可能性があることに注意したい。
日本時間24時15分に、イングランド銀行(BOE)英中銀金融政策委員会(MPC)のチーフエコノミストであるピル委員が金融政策についての講演を行う。昨日の政策金利発表を通過し、次回12月会合での利下げ期待が高まっているだけに、タカ派メンバーのピル委員の発言には注目しておきたい。昨日の会合では、5対4の僅差で据え置きが決定。9月会合の7対2よりもさらに利下げを支持するメンバーが増えたことや、インフレ率が9月の3.8%からピークアウトする可能性が高いとの見込みから、次回の利下げ時期が12月に早まるとの見方が優勢になっている。本日講演予定のピル委員は、据え置きを支持したメンバーの1人。先月の講演では、根強いインフレ圧力を抑えるために、今後の利下げは慎重に進めるべきであるとの考えを述べている。市場の利下げ期待が高まる中、これまでと同様に利下げに慎重な姿勢を強調した場合、市場は英ポンド買いで反応する可能性があることに注目したい。
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