2025.10.23
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2025.10.23
加・小売売上高(日本時間21時30分)
英・要人発言(日本時間22時00分)
米・中古住宅販売件数(日本時間23時00分)
東京時間では、週明けから続く円安の動きが再び強まり、円全面安となった。昨日の米ドル/円(USDJPY)は152円を超えられずほぼ横ばいで推移したものの、本日の東京時間では本邦勢参入後に買いの勢いが強まり上昇。一時152.50円台まで上値を伸ばし、今月14日以来の高値更新となった。円全面安の動きから、クロス円も揃って上昇幅を拡大。米ドルは対円での買いに支えられ、主要国通貨に対して全般買い優勢となった。2日続落した金(GOLD)は、本日の東京時間で反発。わずか2日間で380ドル以上も値を下げ、歴史的な急落を見せたが、4,000ドルが堅い下値サポートとして機能している。上値は重いものの、底堅さは維持しているため、市場のリスクバランスが変化した際に上昇か下落の勢いを強める可能性があることに注意したい。ビットコイン(BTCUSD)は買いが先行し上昇したものの、11万ドルに到達すると押し戻される動き。積極的に上値をトライする勢いは見られるため、このまま11万ドル台にしっかり乗せられるか注目したい。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.35%と続落。前日に決算を発表した米テキサス・インスツルメンツ(TI)の業績が冴えない結果となったことで株価が大幅下落しており、東京時間でも半導体関連銘柄に幅広く売りが波及。一時800円超まで下げ幅を拡大し、引けまで弱気な相場が続いた。本日はNY時間以降に米国やカナダの経済指標発表、英国の要人発言などが予定されているため、市場を動意づける新たな材料となるか注目される。また、明日には延期されていた米国の9月消費者物価指数(CPI)の発表が控えているため、この後の海外時間から様子見ムードが広がる可能性があることに注意したい。
日本時間21時30分に、カナダの8月小売売上高が発表される。小売売上高は、カナダ国内の小売業の売上を測定した指標。カナダの小売売上高は消費支出の約4割を占め、個人消費や消費者信頼感との関連性が高いため、カナダ国内の景気動向を確認するうえで注目される。市場予想は前月比1.0%。変動が大きい自動車を除いたコア小売売上高は、前月比1.3%。いずれも伸び率がマイナスとなった前月の水準を上回る見込み。前回7月は、6月の堅調な伸び率から大きく減速する結果となった。8月の小売売上高は6月以来となる1%台を回復する見通しだが、今回の結果で堅調さが確認できれば、今後の成長率の見通しも上向いていくことが期待される。カナダ中央銀行(BOC)は今月29日の会合で政策金利を据え置く可能性が高いとみられるが、今回の小売売上高が強い結果となれば、据え置きの公算が高まりカナダドル買いに繋がる可能性があることに注目したい。
日本時間22時00分に、イングランド銀行(BOE)英中銀金融政策委員会(MPC)のディングラ委員の発言が予定されている。BOEは2週間後の11月6日に政策金利発表を控えているため、今後の金融政策の見通しについて具体的に言及されるか確認したい。ディングラ委員はMPCメンバーの中でも最もハト派寄りとされており、先月26日には「利下げペースを加速させるべき」と主張。9月会合で7対2で据え置きが決定した際も利下げを支持して反対票を投じており、現状は年内の利下げが見送られるとの見方が優勢だが、変わらない姿勢で利下げを支持している。しかし、昨日発表された9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、年内の利下げ期待が高まる可能性があるとの指摘も出てきた。本日の発言で、改めて利下げを支持する発言が聞かれた場合は、英ポンド売りが強まる可能性があることに注意したい。
日本時間23時00分に、米国の9月中古住宅販売件数が発表される。中古住宅販売件数は、米国で1ヶ月に販売された集合住宅を含む中古住宅の販売件数を集計した指標。全米不動産協会(NAR)が毎月発表しており、所有権の移転完了時点での集計となるため、販売成立時点で集計される新築住宅販売件数よりも1~2ヵ月程度の時差があるとされている。市場予想は406万件。前月の400万件を小幅に上回る見込み。米国の住宅市場では、住宅価格と住宅ローン金利の高止まりで長らく消費者の買い控えが続いており、中古住宅販売件数は2023年頃から月400万件前後の低水準で推移している。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを再開したことで住宅ローン金利が低下していくことが予想されるため、今後数か月の間に販売件数が増加することが期待される。市場予想よりも強い結果は米ドル買い、市場予想よりも弱い結果は米ドル売りの材料と判断される可能性があることに注意したい。
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