中東情勢の緊迫化や米露首脳会談に警戒

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中東情勢の緊迫化や米露首脳会談に警戒

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中東情勢の緊迫化や米露首脳会談に警戒
相場レポート

2025.03.18

NEW

2025.03.18

本日のポイント

  1. 独・ZEW景況感指数(日本時間19時00分)

  2. 加・消費者物価指数(日本時間21時30分)

  3. 米・住宅着工件数(日本時間21時30分)

東京時間では、米ドル買い・円売りの動きが拡大。米ドル/円(USDJPY)は、前日の米国株高を背景とした上昇の流れを引き継ぎ、早朝のオセアニア時間から買いの勢いがとどまることなく上値を拡大した。さらに、東京時間序盤にイスラエル軍がガザ地区に大規模な空爆を仕掛けたとの報道が伝わると、リスク回避の米ドル買いが加速。円売りの動きも相まって、米ドル/円(USDJPY)は朝方の安値149.10円台から149.80円台まで、150円に迫る勢いで上昇。クロス円も揃って上値を伸ばし、ドルストレートは対ドルで弱含んだ。リスク回避の米ドル買いとともに、金(GOLD)とWTI原油(OIL)も買い優勢。時間外の米株価指数先物は、中東情勢の緊迫化への懸念から下げ幅を広げた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比1.20%と3日続伸。米株主要3指数が揃って上昇したことを受けて、寄り付きから買いが先行した。前場では一時600円超の上昇幅となったが、節目として意識される3万8,000円台に乗せると売りも出やすく、高値圏でもみ合い。明日の日米政策金利発表を前に積極的に上値を伸ばす動きには繋がりにくく、引けにかけてはやや失速した。本日はドイツ連邦議会や米露首脳会談など、市場注目度が高いイベントが複数予定されている。また、明日は日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利発表が予定されているため、様子見ムードが広がる可能性があることに注意したい。

1. 独・ZEW景況感指数(日本時間19時00分)

日本時間19時00分に、ドイツの3月ZEW景況感指数が発表される。ZEW景況感指数は、ドイツの民間調査会社の欧州経済研究センター(ZEW)が今後6ヵ月の景気見通しについてアンケート調査を実施し、指数化した指標。Ifo景況感指数とともに、ドイツの景況感を確認する指標として注目度が高い。市場予想は、前回値の26.0から50.3へ大幅に改善される見込み。為替市場では、ドイツの財政拡大がユーロ圏の景気を押し上げるとの期待感からユーロ高相場が続いている。ドイツ株価指数DAX(GER40)も続伸しており、今回の結果が市場予想通りとなれば、ユーロ高・欧州株高を下支えすることになると考えられる。本日は同時刻にユーロ圏の3月ZEW景況感指数も発表されるため、併せて注目したい。

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2. 加・消費者物価指数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、カナダの2月消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、カナダの消費者が購入する商品やサービスの価格変動を月毎に測定した指標。カナダ国内のインフレ率を把握する上で注目度が高い。市場予想は、前月比が0.6%、前年比が2.2%。いずれも前回値から上昇幅の伸びが見込まれている。前回発表された1月の結果では、ガソリンや天然ガスなどのエネルギー価格上昇が要因となり、前年同月比を上回った。2月中旬まで一時的に導入されていた物品サービス税(GST)と売上税(HST)を免除する物価高対策の減税政策期間中であったが、減税対象外の値上がりでインフレ率が上昇する結果となっている。今回は更に伸び率が上昇する見込みであるため、強い結果が示された場合はカナダ中央銀行(BOC)が政策金利を据え置く可能性が高まり、カナダドル買いが加速する場合があることを想定しておきたい。

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3. 米・住宅着工件数(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の2月住宅着工件数が発表される。住宅着工件数は、米国内において1ヵ月で建設が開始された新築住宅戸数を集計した指標。米商務省センサス局が毎月調査を実施する。市場予想は、前回の136.6万件から138.5万件へ増加見込み。米国の新築住宅市場は、今後も緩やかな成長にとどまると予想されている。住宅ローン金利が依然として高止まりしており、住宅建築用資材の主要な輸入相手国であるカナダとメキシコに25%の関税が課される可能性があることから、建設業の景況感は悪化しつつある。中古住宅の供給不足で新築住宅の需要も支えられているが、消費者マインドの悪化が進む現状では大幅な市況回復は見込めない可能性が高い。同時に発表される建設許可件数の結果と併せて、米国の住宅市場の動向を確認したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。