2025.02.27
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2025.02.27
欧・ECB理事会議事要旨公表(日本時間21時30分)
米・要人発言(日本時間22時15分~)
米・第4四半期GDP(日本時間22時30分)
東京時間では、トランプ米大統領の関税発言を受けた米ドル買いとリスクオフの円買いの動きが見られた。トランプ大統領は昨日、EUに対して25%の関税を課すと発言。これを受けて、NY時間ではリスクオフのユーロ売りと円買いが加速し、さらに米ドル買いの動きが広がった。東京時間もNY時間の流れを引き継いでスタートし、米ドル/円(USDJPY)は円買いの動きが落ち着いたことや米10年債利回りが上昇したことを支えに買いが加速。朝方の安値148.70円台から149.40円台まで上値を伸ばし、底堅く推移した。米ドル買い優勢の動きから、ドルストレート銘柄は対ドルで弱含み。関税への警戒感が続くユーロの上値は重く、ユーロ/米ドル(EURUSD)は1.0459ドル台まで下押した。金(GOLD)は大幅に下落。2,888ドルのサポートまで下落したところで反発したものの、買戻しに勢いがなく、上値の重さが継続。前日に大きく下落したビットコイン(BTCUSD)は下げ止まり、8万6,000ドル台まで持ち直した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.30%と反発。米国の対中国半導体規制の影響で売られていた銘柄が買い戻され、ブラス圏まで上昇。本日明朝に発表されたエヌビディアの決算が市場予想を上回る好結果となったことも、半導体関連銘柄を押し上げる材料となった。本日は米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の講演が多く予定されているため、要人発言での突発的な値動きに備えたい。また、トランプ政権の関税政策に関する報道には引き続き注意が必要。米ドル買い・円買いの動きが生じやすいことを想定しておきたい。
日本時間21時30分に、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨が公表される。前回1月30日に開催されたECB理事会の議事要旨であり、3月の理事会での利下げの可能性を見極める判断材料として注目される。ECBは次回理事会でも0.25%の追加利下げを決定すると見られているが、タカ派メンバーのシュナーベル専務理事が「利下げ休止または停止について議論を始める必要がある」と述べたことで、一時ユーロが買われる動きとなった。議事要旨の内容から、タカ派的またはハト派的と捉えられる表現が見られれば、ユーロが反応する可能性があることに注意したい。
本日は米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言が複数予定されている。日本時間22時15分にリッチモンド連銀のバーキン総裁、日本時間23時15分にカンザスシティ連銀のシュミッド総裁、日本時間24時00分にバーFRB副議長、日本時間25時45分にボウマンFRB理事がそれぞれ講演予定。また、NY時間午後となる日本時間27時15分にクリーブランド連銀のハマック総裁、日本時間29時15分にフィラデルフィア連銀のハーカー総裁の講演も予定されている。米国では、インフレ率の高止まりと雇用市場の強さから利下げ観測が後退していたが、最近の経済指標の弱さから景気悪化への懸念が高まり、次回利下げ予想が早まっている。市場では追加利下げが6月に前倒しされるとの見方が強まっており、FRB関係者らの発言から利下げ観測が高まれば、米ドル売りが加速する可能性があることに注意したい。
日本時間22時30分に、米国の第4四半期GDP(国内総生産)の改定値が発表される。先月発表された速報値とおおよそ同水準が見込まれており、個人消費のみ4.2%から4.1%へ下方改定される見込み。速報値では、全体を見るとGDPの伸び率が大きく鈍化しているものの、全体の2/3を占める個人消費が約2年ぶりの大幅な伸びとなった。トランプ大統領の関税政策の影響で物価高が予想されたため、娯楽品や自動車など高額な商品への購買意欲が高まったと見られている。改定値の結果が速報値から大きく上方・下方改定された場合は、米ドルの値動きが活発になる可能性があることを想定しておきたい。
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