欧・製造業/サービス業PMIとユーロの反応を注視

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欧・製造業/サービス業PMIとユーロの反応を注視

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相場レポート

2025.02.21

NEW

2025.02.21

本日のポイント

  1. 欧米各国の製造業PMI/サービス業PMI(日本時間17時15分~)

  2. 加・小売売上高(日本時間22時30分)

  3. 米・中古住宅販売件数(日本時間24時00分)

東京時間では、円全面安の展開。本邦の1月全国消費者物価指数(CPI)が市場予想通り高水準の結果となったものの、期待感からすでに円買いが加速していたこともあり、発表後は一転して円売りが加速。149円台半ばで推移していた米ドル/円(USDJPY)に大きく買戻しが入り、150.70円台まで上値を伸ばした。また、衆院委員会に出席した植田日銀総裁の発言も円売りを後押し。植田日銀総裁は、最近の国内長期金利の上昇は景気の緩やかな回復や物価上昇を反映したものであるとの認識を示し、「金利が急激に上昇する状況では国債買い入れを増額する」と述べた。日銀の利上げ期待が高まっている状況は変わらないものの、急速に進行した円高の動きに調整が入りやすい状況。押し目を狙ったロング勢の買いやショート勢の手仕舞いも合わさる形となり、米ドル/円(USDJPY)やクロス円を押し上げた。金(GOLD)は売り優勢。昨日更新した最高値に迫る勢いで一時買いが強まったが、一転して下げ幅を広げ、2,924ドルまで下押した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.26%と3日ぶりの反発。米国株安の影響で序盤は売りが先行したが、植田日銀総裁の発言を受けた円安を好感し、プラス圏へ上昇。上値の重さは見られるものの、小幅高で取引を終えた。本日は欧州時間序盤から注目度が高い経済指標の発表が続くため、週末に向けたポジション調整の動きに注意しながらトレードチャンスを捉えたい。

1. 欧米各国の製造業PMI/サービス業PMI(日本時間17時15分~)

本日は欧米各国の製造業PMI/サービス業PMIの発表が予定されている。欧州時間午前となる日本時間17時15分にフランス、日本時間17時30分にドイツ、日本時間18時00分にユーロ圏、日本時間18時30分に英国が続けて発表予定。NY時間以降となる日本時間23時45分には米国の発表が控えている。製造業PMIとサービス業PMIは、製造業とサービス業の購買担当者の景況感をそれぞれ指数化した指標。分岐点となる50を上回れば景況感の改善、下回れば景況感の悪化を示す。各国の市場予想を見ると、いずれも前回値からの横ばいか小幅改善が見込まれている。今回は市場注目度が高い速報値の発表となるため、結果を受けて各国通貨がどのような反応を示すのか注目したい。特に、最近のユーロの動向を見ると、米国との貿易摩擦やウクライナ情勢を巡る対立、ドイツの総選挙など政治的要因に身構える動きが続いており、経済指標や要人発言への反応が乏しい状況。今回のPMIがユーロを動意づける材料となるか注目したい。

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2. 加・小売売上高(日本時間22時30分)

日本時間22時30分に、カナダの12月小売売上高が発表される。小売売上高は、カナダ国内の小売業の売上高を月毎に測定した指標。個人消費や消費者信頼感とも関連性が高く、カナダの景気動向を確認する上で重要度が高い。今回の市場予想は、前回の0.0%から1.6%へ伸びが加速する見込み。変動が大きい自動車を除いたコア指数も、前回の-0.7%から1.8%への伸びが見込まれている。先月発表された11月小売売上高が総合とコアともに予想を下回る低調な結果となったことを受け、発表後にカナダドル売りが加速した。景況感は悪化傾向にあるため、予想を下回った際の下落リスクに注意したい。

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3. 米・中古住宅販売件数(日本時間24時00分)

日本時間24時00分に、米国の1月中古住宅販売件数が発表される。中古住宅販売件数は、米国内の中古住宅の販売件数を月毎に集計した指標。全米不動産協会(NAR)が毎月発表する。市場予想は、前回の424万件から413万件へと減少見込み。米国では住宅ローン金利と住宅価格の高止まりが続いており、住宅購買意欲が全体的に弱い傾向にある。新築住宅よりも既存の中古住宅の方が好調な結果を示しており、中古住宅販売件数は昨年10月から3ヶ月連続で増加している。新築住宅市場では政策の先行き不透明感やコスト高を背景に景況感の悪化が示されているが、更に市場規模が大きい中古住宅市場がどのように推移しているのか、最新のデータから動向を確認したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。