地政学リスクと外交摩擦に警戒

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地政学リスクと外交摩擦に警戒

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相場レポート

2025.02.20

NEW

2025.02.20

本日のポイント

  1. 欧・要人発言(日本時間20時00分~)

  2. 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(日本時間22時30分)

  3. 米・景気先行指数(日本時間24時00分)

東京時間では、日銀の利上げ観測とウクライナ情勢への警戒感から円買い圧力が強まった。米ドル/円(USDJPY)は、朝方につけた151.40円台から150.10円台まで下落。151円付近で堅く意識されていたサポートを突き抜け、1円以上の値幅の急落となった。さらに150円を割り込みそうな勢いで下落が続いているが、心理的節目にあたる価格帯では反発の動きが強まる可能性も想定したい。円主導の動きとなったことから、クロス円も揃って下落。ドルストレートは米ドル売りと円買いの動きに引っ張られ、まちまちとなった。アジア株は全面安。香港株(HK50)は、地政学リスクの高まりや利益確定売りの動きで下げ幅を一時大幅に拡大した。豪州株(AUS200)も大幅続落。オーストラリア準備銀行(RBA)が利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、本日発表された雇用統計が好結果となったことも利下げ期待を後退させる材料となり、株価の重しとなった。国内株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-1.24%と続落。トランプ政権の関税政策の不透明さが株価の上値を抑えており、さらに為替が急速に円高方向に推移していることが売りを誘引。一時600円超の急落を見せ、下げ幅を拡大した。この後の海外市場では、アジア・オセアニア時間でのリスク回避の動きが継続されるのか注目したい。

1. 欧・要人発言(日本時間20時00分~)

本日は欧州中央銀行(ECB)関係者の発言が複数予定されている。日本時間20時00分にスウェーデン中銀のブレマン副総裁、日本時間22時00分にアイルランド中銀のマクルーフ総裁、日本時間25時00分に独連銀のナーゲル総裁がそれぞれ講演を行う。欧州では次回3月に開かれるECB理事会での追加利下げがほぼ確実視されており、それ以降の利下げ見通しについて様々な見方が広がっている。ECBのタカ派メンバーのシュナーベル専務理事は先日のインタビューで「利下げを停止または終了しなければならない局面に近づいている」と述べ、インフレリスクの上振れに対して警戒感を示した。市場では年内3回の利下げを見込んでいるが、ECB関係者から今後の利下げ回数や時期についての新たな見解が述べられるのか注目したい。

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2. 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(日本時間22時30分)

日本時間27時00分に、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が発表される。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、フィラデルフィア連銀の管轄地区内の製造業の景況感について調査し、指数化した指標。分岐点のゼロを上回れば好況、下回れば不況と判断される。市場予想は、前回値の44.3から20.0へ悪化する見込み。先行して発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数は、予想外のプラスで前回値から大きく改善したことを受けて、発表後に米ドル買いが加速した。市場予想からの上振れは米ドル買い、下振れは米ドル売りの材料と判断されるため、指標発表後の米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)の値動きに注意したい。

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3. 米・景気先行指数(日本時間24時00分)

日本時間24時00分に、米国の1月景気先行指数が発表される。景気先行指数は、米国の民間調査会社のコンファレンスボードが実際の景気に先行して動くとされる10項目から算出した指数。最もウェイトが高い実質マネーサプライの他に、週平均労働時間や消費財新規受注、新規住宅着工件数などが項目に含まれる。市場予想は、前回値と同様の-0.1%となる見込み。昨年11月にプラスへと転じたものの、前回12月の結果で再びマイナスに落ち込み、今回も同水準が予想されている。米国の景気動向の先行きを確認するための先行指標として注目したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。