2025.01.14
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2025.01.14
欧・要人発言(日本時間16時35分~)
米・生産者物価指数(日本時間22時30分)
米・要人発言(日本時間24時00分~)
東京時間では、日銀の氷見野副総裁の会見を受けて米ドル/円(USDJPY)が荒い値動きを見せた。氷見野副総裁は横浜市で行われた講演に出席し、今月23~24日に開催される日銀金融政策決定会合で「利上げを行うか議論し、判断したい」と発言。日銀が利上げを検討する上で重要視している2025年の賃上げについても、「2024年に引き続き、強い結果を期待できるのでは」と強気の姿勢を示した。これを受け、米ドル/円(USDJPY)は瞬間的に乱高下が生じ、157.100円付近から158円付近の間で荒い値動きとなった。氷見野副総裁の発言で1月会合での利上げの可能性を残す状況となったため、上値警戒感が高まる米ドル/円(USDJPY)にとっては買いが入りにくい状況となるか。ユーロ/円(EURJPY)や英ポンド/円(GBPJPY)などのクロス円は方向感なく横ばい。ビットコイン(BTCUSD)は節目の95,000ドルで上値を抑えられる動きが継続している。連休明けの株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比-1.83%で4日続落。寄り付きが売りが先行し、半導体関連銘柄を中心とした下げが重しとなった。本日の海外市場では、欧・英・米の要人発言が複数予定されている。また、NY時間には米国の生産者物価指数(PPI)が発表される予定。明日は米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、徐々にポジション調整の動きが広がる可能性があることも想定される。
本日は欧州金融当局者らの発言が予定されている。日本時間16時35分には欧州中央銀行(ECB)チーフエコノミストのレーン専務理事、日本時間17時00分にはオーストリア中銀のホルツマン総裁がそれぞれ発言予定。レーン専務理事は昨日の講演で「政策金利の方向性は明確」としつつ、積極的過ぎず慎重すぎないペースを見出す必要があるとの見解を述べた。昨日に引き続き、理事会への影響力が大きいレーン専務理事の発言に注目したい。また、ホルツマン総裁は先月末に掲載されたインタビューで、エネルギー価格のインフレリスクの高まりやユーロ安の加速が見られた場合は、次回利下げまでにより長い時間をかける可能性があるとの見解を示した。ECBのタカ派メンバーであるホルツマン総裁から今後の利下げペースについての言及があるか注目したい。
日本時間22時30分に、米国の12月生産者物価指数(PPI)が発表される。PPIは、米国内の製造業者が販売する商品やサービスの価格を測定し、指数化した指標。生産過程の段階別(原材料・中間財・完成財)や品目別などで分類されており、各項目ごとに測定される。PPIは米国内のインフレ率を測る指標の1つとして注目されており、明日発表される消費者物価指数(CPI)の先行指標として活用される場合が多い。今回の市場予想は、前月比で0.3%、前年比で3.4%となる見込み。食品とエネルギー関連を除いたコア指数では、前月比で0.3%、前年比で3.8%が見込まれている。いずれも前年比で前回値からの伸びが見込まれているため、堅調な結果が示されれば市場が米ドル買いで反応する可能性があることを想定しておきたい。
本日は米連邦準備制度理事会(FRB)関係者らの発言が予定されている。日本時間24時00分にはカンザスシティ連銀のシュミッド総裁、日本時間29時05分にはNY連銀のウィリアムズ総裁がそれぞれ発言予定。シュミッド総裁は先週末のイベントでの講演テキストで、「今後は経済データが持続的に変化した場合のみ徐々に政策を調整することに賛成する」と述べ、追加利下げに対して消極的な考えを示した。カンザスシティ連銀総裁は2025年の米連邦公開市場委員会(FOMC)において新たな投票権を持つメンバーとなるため、タカ派スタンスのシュミッド総裁が今後の利下げペースについてどのような見解を示すのか注目したい。米国の次回FOMCは1月28~29日に予定されている。
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