米・消費者物価指数から利下げ観測を見極める展開

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米・消費者物価指数から利下げ観測を見極める展開

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米・消費者物価指数から利下げ観測を見極める展開
相場レポート

2024.12.11

NEW

2024.12.11

本日のポイント

  1. 米・消費者物価指数(日本時間22時30分)

  2. 加・BOC政策金利(日本時間23時45分)

  3. 米・10年物国債入札(日本時間27時00分)

東京時間では、今夜発表される米・消費者物価指数(CPI)を見据えて様子見ムードが広がった。米ドル/円(USDJPY)は、昨日の海外市場での上昇にやや調整が入る動き。午前に売りが加速し、一時151.420円台まで下落した。今朝発表された11月の国内企業物価指数が予想を上回る高水準となったことを受け、日銀の利上げ期待が高まったことによる円買いが観測された。その後、時間外の米10年債利回りが上昇したことで買い戻しが入り、米ドル/円(USDJPY)に連れてクロス円も反発。米ドルが強含むと、ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)はじりじりと下値を広げた。金(GOLD)は一時急落したものの、すぐに反発。ビットコイン(BTCUSD)は上値を伸ばし、97,600ドル台を回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比0.01%で小幅に続伸。米主要3指数の下落やCPIを前にしたポジション調整などの要因で売り優勢となるも、押し目での買戻しもあり下げ幅は限定的であった。この後の海外市場では、CPIを控えた様子見ムードで動きにくい展開が予想される。発表直前にはポジション調整やさまざまな思惑から突発的な値動きが生じる可能性もあるため、相場状況を慎重に見極めたい。

1. 米・消費者物価指数(日本時間22時30分)

日本時間22時30分には、11月の米・消費者物価指数(CPI)が発表される。CPIは、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定する指標。米国内のインフレ率を測るうえで非常に重要な指標であり、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を決定するうえで注目する指標であるだけに、結果が金融市場に与える影響は大きい。今回の予想値は、前月比0.3%、前年比2.7%と、ともに前回値を上回る伸びが見込まれている。変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は、前月比0.3%、前年比3.3%と、前回値から変動がない見込み。来週18日に控えるFOMCを前に、今回のCPIの結果から利下げ観測を見極めようとする動きが強まっている。先週発表された米・雇用統計の弱さが利下げ期待を高めているだけに、今回のCPIが予想を下回る結果となれば、利下げが既定路線と判断され米ドル売りが加速する可能性があることに警戒したい。

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2. 加・BOC政策金利(日本時間23時45分)

日本時間23時45分には、カナダの政策金利が発表される。カナダは今年6月の会合以降、これまで4会合連続で追加利下げを実施している。前回10月の会合では政策金利を4.25%から3.75%へ引き下げており、今回も0.50%の利下げ幅となる3.25%への大幅利下げが実施される見込み。先日発表された11月の失業率が6.8%へと上昇したことで、カナダの大幅利下げ観測が高まっている。同時に公表される声明文やマックレムBOC総裁の記者会見でカナダの景気先行き不安が示された場合は、カナダドルが大きく売られる可能性があることに注意したい。

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3. 米・10年物国債入札(日本時間27時00分)

日本時間27時00分には、米国の10年物国債入札(390億ドル)が予定される。昨日実施された3年債入札は、最高落札利回りが4.117%、応札倍率が2.58倍となり、債券市場や為替市場への影響は限定的であった。本日は注目度の高い長期債の入札となるため、入札結果から示される国債需要を確認し、金利の動向を探りたい。米長期金利の指標となる10年債利回りは4.23%を超える水準まで上昇しており、米ドル買いを後押しする材料となっている。国債入札結果が好調に終わると債券価格が上昇し利回りの低下や米ドル売りを招く可能性があることを想定しておきたい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。