各国の政策金利発表と米PPIに警戒

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各国の政策金利発表と米PPIに警戒

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相場レポート

2024.12.12

NEW

2024.12.12

本日のポイント

  1. スイス・SNB政策金利(日本時間17時30分)

  2. 欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)

  3. 米・生産者物価指数(日本時間22時30分)

東京時間では、豪ドル買いが先行。11月の雇用統計が発表され、新規雇用者数と失業率がともに予想より強い結果となったことで次回会合での利下げ観測が後退した。発表後に豪ドル/円(AUDJPY)は97.00円付近から97.67円付近まで値を上げ、豪ドル/米ドル(AUDUSD)は0.63780ドル付近から0.64140ドル付近まで急騰した。米ドル/円(USDJPY)は、午後に入り中国の習近平国家主席が「米国と意思疎通を継続する」と述べたことや、日銀の利上げ見送りの可能性が高まったことを受けて上昇。リスクオンの動きが広がり、円売りが加速する展開となった。昨日のNY時間に大きく上昇したビットコイン(BTCUSD)は、10万ドル台を維持しつつ横ばいに推移。金(GOLD)は一時売りが先行するも、NY終値付近となる2,714ドル台まで回復した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+1.21%で4日続伸。為替市場での円安が追い風となり、一時4万円台を超える動きとなった。本日はスイス国立銀行(SNB)と欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表が予定され、NY時間には米国の生産者物価指数(PPI)が発表される。重要イベントが複数控えているため、発表前後には急激な値動きが発生する可能性があることも想定してトレードに挑みたい。

1. スイス・SNB政策金利(日本時間17時30分)

日本時間17時30分には、スイス国立銀行(SNB)が政策金利を発表する。現在の1.00%から0.75%への利下げが決定される見込み。SNBは、今年3月の会合以降、3会合連続で0.25%の利下げを実施している。今回も市場予想通り0.25%の追加利下げが実施されれば、スイスが再びマイナス金利政策を実施する可能性に一歩近づくことになる。ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化でスイスフランに買いが入りやすい状況が続いたことで、フラン上昇圧力が高まりスイスの経済情勢に影響を与えている。声明文やシュレーゲルSNB総裁の会見から、今後のスイスの金融政策や景気見通しについて述べられるか注目したい。

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2. 欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)

日本時間22時15分には、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。今回の会合では、現在の3.40%から3.15%へ引き下げられる見込み。市場では0.25%の利下げが予想されているものの、一部の欧州金融当局者らが0.50%の利下げの可能性を否定しなかったこともあり、大幅利下げの可能性も残されている。0.25%の利下げはすでに織り込み済みであるため市場の反応も限定的となる可能性が高いが、万が一0.50%の利下げが発表された場合は下値を大きく広げる可能性があることに警戒したい。また、ユーロは景況感の悪化やトランプ関税政策への警戒感から、来年以降の景気後退が懸念されている。同時に発表される声明文やラガルド総裁の会見から、今後の欧州の景気見通しや利下げペースについて探りたい。

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3. 米・生産者物価指数(日本時間22時30分)

日本時間22時30分には、11月の米・生産者物価指数(PPI)が発表される。PPIは消費者物価指数(CPI)と並んで米国内のインフレ率を測るうえで注目される指標。今回の予想では、前月比で0.3%、前年比で2.6%と、ともに前回値を上回る見込み。食品とエネルギーを除いたコア指数では、前月比が前回を下回る0.2%と予想される。今週発表されたCPIはサプライズもなく市場予想通りの結果となったことから、来週開催されるFOMCでの追加利下げの可能性がより高まった。今回のPPIが上振れて利下げ観測の既定路線から外れない限りは、米国の追加利下げをほぼ確実視する見方が強まると予想される。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。